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1998 年度 実績報告書

古代遺物のデータベース化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 10111108
研究機関大阪電気通信大学短期大学部

研究代表者

河合 秀夫  大阪電気通信大学短期大学部, 電子情報学科, 教授 (80124767)

研究分担者 都司 達夫  福井大学, 工学部, 教授 (80115302)
寶珍 輝尚  福井大学, 工学部, 助教授 (00251984)
光本 浩士  大阪電気通信大学, 工学部, 助教授 (30249453)
キーワード古代遺物 / データベース化 / 照度差ステレオ法 / 3次元形状 / 陶器
研究概要

我々は,一乗谷朝倉氏遺跡の遺物を対象に,このデータベース化を行っている.この遺物は150満点に及ぶ大量のもので,毎年,10満点の割合で増え続けている.このことを鑑み,費用をなるべく抑え,かつ高速に処理することのできるデータベース化が要求される.我々は, 「照度差ステレオ法を用いた3次元形状測定法」をこのデータベース化に適応することとした.前実験として,この手法の精度についての検討を行うため,実際の遺物の代わりに球体を用いて行った.その結果,特に高さに関しての誤差が大きく,改良が必要であることがわかった.
本年度は,精度良く遺物の形状を測定することを目的として,以前,試験的に作成した計測装置の改良を行った.計測装置を頑強なものとし,光源の角度を精度良く変化できるようにした.また,実際の遺物として白磁の陶器の破片を用いた.破片の大きさは,縦3.8cm,横5.1cm,高さ1.0cmである.
この結果,照度の強さを適当な値に設定する(照度が強い程,遺物の形状の高さが低くなり,照度が弱い程,遺物の形状の高さが高くなる傾向にある)ことによって,物体の高さの精度が改善されることが分かった.
今後は,照度と物体の反射率の関係を明確化し,一層正確な形状測定ができるように改良を続けるとともに,文様の入った遺物の測定,遺物の裏側の測定等を計画している.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 結城宏和: "遺物破片の計測-照度差ステレオ計測装置の製作と計測-" 文部省科学研究費特定領域研究(A)(1)第4回公開シンポジウム「人文科学とデータベース」. 61-70 (1998)

  • [文献書誌] 宝珍輝尚: "遺物データベースの構築の試み" 人文学と情報処理 特集 最新実例データベース. 19号. 52-57 (1999)

  • [文献書誌] 都司達夫: "仮想電子辞書の設計と構築について" 人文学と情報処理 特集 最新実例データベース. 19号. 73-80 (1999)

  • [文献書誌] 結城宏和: "照度差ステレオ法を用いた遺物の3次元形状の推定" 日本情報考古学会第5回大会. 65-70 (1998)

  • [文献書誌] 森分靖浩: "遺跡データと地図データの統合的な管理を目指した考古学データベースシステルについて" 日本情報考古学会第5回大会. 47-52 (1998)

  • [文献書誌] 結城宏和: "考古学遺物の形状の測定" 電気関係学会北陸支部連合大会. 328 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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