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1998 年度 実績報告書

デジタル動画を使用した外国人のための漢字学習システムのWWW化

研究課題

研究課題/領域番号 10111227
研究機関中部大学

研究代表者

小森 早江子  中部大学, 国際関係学部, 助教授 (60221248)

研究分担者 難波 博孝  愛知県立大学, 助教授 (30244536)
上田 美紀  中部大学, 留学生別科, 助教授
キーワード漢字 / 学習支援 / デジタル動画 / インターネット / 留学生 / 非漢字圏 / 自習教材 / 日本語教育
研究概要

日本語教育環境を整備の基礎となる効率的な漢字学習支援システムを構築することが本研究の目的である。本研究の代表者は、平成7年度から本重点領域研究(平成10年度より特定領域研究)の助成を受け、2056字の漢字のデジタル動画データを作成し、常用漢字すべておよび日本語能力試験一級出題範囲すべての漢字学習を支援する漢字データベースを構築してきた。
これまで主にMacintosh上で開発してきたが、昨年度からは、学習システムをインターネット上でコンピュータの機種に関係なく広く公開するための手法を研究し、現在ではデータとともにその手法とプログラムを公開している。
これまで開発し、現在世界中の学習者が利用できる本システムは、インターネット上で公開しているもので、以下のサイトから漢字学習支援システム「WWKanji」の利用が可能となっている。
http://fl176.hyper.chubu.ac.jp/
ここに置いているデータは、漢字2056字分の音訓、画数、筆順が見られる動画、熟語情報である。知りたい漢字が簡単に見つけられるように検索ページがある。各漢字カードには、筆順を示す動画がQuickTimeムービー形式でおいてあり、何度でも繰り返し見て覚えることができる。
「WWKanji」の構成は、表紙のページ、List of Kanji(一覧表示)、Search Page(漢字検索)である。表紙のページには、主旨、構成、使い方などの簡単な解説があり、List of Kanji(一覧表示)では2056字の漢字の一覧表があり、見たい漢字をクリックするとその漢字のページに移動できる。Search Page(漢字検索)は、漢字の音訓、画数、熟語などを手がかりに見たい漢字を探すときに使う。
この他に、自分で書いた漢字をお手本と比べて評価する「JKanji」という練習機能も用意した。このぺ一ジは「WWKanji」の各漢字カードから移動できるようになっている。JKkanjiでは、練習したい漢字を左のリストから選び、お手本を見て、右側の四角に書いて、書き終わったら「Finish」というボタンを押す。システムはお手本と比べて、形を100点満点で、筆順を○か×で評価する。「JKanji」はまだ開発途中のもので実験段階であるが、今後も試用、改良を重ねて、よりよい日本語学習支援システムの開発を進めていく予定である。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Komori,S.and Ueda,M.: "WWKanji for Japanese Language Learning" The Proceedings of the Computer Assisted Language Instruction Consortium 1998 Annual Symposium. (1998)

  • [文献書誌] Ueda,M.and Komori,S: "Doku Doku a reading program for Japanese" The Proceedings of the Computer Assisted Language Instruction Consortium 1998 Annual Symposium. (1998)

  • [文献書誌] 上田美紀、小森早江子、渡辺民江: "日本語学習における読解能力の向上について" 中部大学国際関係学部紀要. 21号. 147-158 (1998)

  • [文献書誌] 難波博孝: "国語教育をどう構築しなおすか" 両輪(神戸大学発達科学部浜本研究室). 25号. 1-10 (1998)

  • [文献書誌] 難波博孝: "これからの「文学」教育がめざすべきこと" 国語教育探究. 11号. 73-78 (1998)

  • [文献書誌] 難波博孝: "漸近線としての日本語・国語教育" 日本文学. 48. 64-73 (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2014-11-17  

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