研究課題/領域番号 |
10114101
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研究機関 | 福井医科大学 |
研究代表者 |
小西 行郎 福井医科大学, 医学部, 助教授 (40135588)
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研究分担者 |
渡辺 富夫 岡山県立大学, 情報工学部, 教授 (30167150)
多賀 厳太郎 東京大学, 大学院総合文化研究科, 助手 (00272477)
山田 弘樹 福井医科大学, 医学部附属病院, 助手 (70252004)
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キーワード | general movement (GM) / fMRI / アクトグラム / 2次元運動解析 |
研究概要 |
昨年の研究で我々は新生児のfMRIが生後8週を境にしてまったく逆の反応を示すことを報告した。今回はこの時期に新生児・乳児の行動パターンがどのように変化するのかを検討した。 対象:危険因子の少ない新生児8例について生後1カ月から生後4カ月まで行動観察を行った。また周産期に軽度異常を認めた新生児・乳児9例については触覚刺激によるfMRIを行った。 方法:行動観察は当大学小児科外来にて行った。児を裸にしてベッドの上に仰臥位にして置き、手足に反射テープを巻き光に照らしながら8mmビデオフィルムにその自然な運動(general movements(GM))を10分間録画した。録画したビデオテープを2次元運動解析装置に取り込み手足の運動の軌跡を描出した。また同時に運動パターンを規定しそのアクトグラムを作製した。触覚刺激によるfMRIは光刺激によるfMRIと同じ装置を用いて行った。手掌および足の裏をこすることで触覚刺激を与えた。 結果:四肢の運動の軌跡は生後2カ月が最も単純になったが、その前後は複雑であった。アクトグラムでも生後2カ月で運動のレパートリーが最も少なくなった。 触覚刺激によるfMRIも光刺激と同じように生後2カ月を境に劇的に逆転するのが認められた。 考察:fMRIでもGMの変化についても生後2カ月が大きな変化の時期であることが分かった。
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