研究課題/領域番号 |
10116104
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
水島 司 東京大学, 大学院・人文社会系研究科, 教授 (70126283)
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研究分担者 |
富永 智津子 宮城学院女子大, 短期大学, 教授 (90217547)
田中 恭子 南山大学, 総合政策学部, 教授 (00167496)
重松 伸司 三重県立看護大学, 教授 (20109242)
弘末 雅士 立教大学, 文学部, 教授 (40208872)
濱下 武志 京都大学, 東南アジア研究センター, 教授 (90126368)
長谷 安朗 九州工業大学, 工学部, 助教授 (90212141)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2000
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キーワード | 南アジア / 環インド洋世界 / ネットワーク / 移民 / 人口移動 / ホスト社会 / アイデンティティー |
研究概要 |
「環インド洋世界のネットワーク」研究班は、 1.環インド洋世界の個性を、その領域性と関係性の両方において、過去の歴史的過程と現状を踏まえて具体的に明らかする 2.環インド洋世界が、海の世界と陸の世界の相互の関わりが蓄積されてきた世界であることを前提とした分析手法を確立する 3.グローバル・ネットワークの展開が、国家、民族、地域、集団の各アイデンティティーをどのように変質させ、その今後の展開が、環インド洋世界与えるインパクトについての展望を得る という課題を設定し、 1.個別事例研究:商業・金融コミュニティーなどのネットワークの実態と特徴研究 2.現状分析:NRIの動きを中心とし、移民先で移民が直面している諸問題の特徴分析 3.理論動向の把握 4.研究サーヴェイと資料収集 という具体的作業に着手した。その成果として、共著『南アジア系移民-年表および時期区分-』(1999年)、『日本の南アジア系移民の歴史とその動向』(1999年)、『越境する南アジア系移民-ホスト社会とのかかわり-』(2001年)を刊行し、また、東京大学出版会から発行予定の『講座現代南アジア』第6巻「世界システムと地域ネットワーク」を準備した。国際的な研究交流活動としては、地域研究企画交流センターと『人口移動の基礎研究:南アジアの人口移動の比較研究』(1998年10月)を共催し、総括班主催のThe 'Nation-State' and Transnational Forces in South Asia(2000年12月)では第2セッションCrossing the Spheres:Media and South Asiaを主催した。成果の還元としては、国際交流基金主催の講座『南アジアの20世紀-巨像動く』、『エイシャン・ネットワーク:アジア系移民の現在』を組織した。これらに加えて、南アジア系移民文献を収集し、一般に利用できる形にした。
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