研究課題
特定領域研究の第2年度は各分担者がそれぞれの研究を進めるとともに、海外研究者との意見交換、セミナー、座談会で基本概念についての討論を行い、共通認識を高めるとともに問題点を浮き彫りにし、完成年度に向けて前進した。年間8回の研究会と海外出張の成果は以下の通り。1.「国民国家」の概念についての討論。本年度は国家を機軸として、開発と民主主義、インド民主主義の発展と問題点について研究報告と討論を行った。また21世紀に向けての国家の変容を国際的な枠組みから検討を行った。インド、パキスタンの学者4名を招いて、ヒアリングと検討を行った。さらに11年8月にはデリーで7回のセミナーを行った。今年度は特に経済の政治の関係が一つの焦点となり、経済開放政策、グローバル化が南アジアの「国民国家」に及ぼす影響を考察し、わらに他のアジア諸国との比較を行った。2.第13回インド連邦下院選挙の総合的分析。昨年に続いて、分担者、協力者を動員して総選挙の分析を行った。今回は25州すべてをカバーし、各州毎、政党別、争点別の分析を行っている。資料も現地で収集した。成果は近刊予定。3.現地調査。多くの研究分担者、協力者が海外調査を行い、資料収集とヒアリングを行った。4.出版。上記の選挙分析は12年秋までには刊行予定。その他の個別の成果は別紙の通り。さらに研究会でのペーパーや報告は季刊誌およびニューズレターで報告を行った。
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