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1998 年度 実績報告書

すばるチェレンコフ光望遠鏡によるパルサーの観測

研究課題

研究課題/領域番号 10117218
研究機関理化学研究所

研究代表者

河合 誠之  理化学研究所, 宇宙放射線研究室, 副主任研究員 (80195031)

研究分担者 吉田 篤正  理化学研究所, 宇宙放射線, 先任研究員 (80240274)
キーワード超高エネルギーガンマ線 / ガンマ線天文学 / パルサー
研究概要

本研究では、「すばる」の主焦点に、光電子増倍管(PMT)を約100本使用した視野角1度のγ線カメラを取り付け、カメラからの信号を扱う電子回路・データ収集用計算機を用意してγ線天体を観測する。
この装置は、現在特定領域[高エネルギー天体]の計画研究Bで建設中の大口径チェレンコフ光望遠鏡で使用されるPMTモジュールから構成されるγ線カメラ・電子回路およびデータ収集系と原理的には全く同じものを、「すばる」の主焦点に取り付けるために設計したものである。本補助金で、信号処理回路、データ収集系回路などを購入し、他の予算で購入したカメラモジュールや高圧電源などを合わせてシステムを組上げて試験を開始している。γ線カメラを『すばる」の主焦点に取り付けるにあたっては、国立天文台の担当者と数回にわたって詳細な打ち合わせを行い、観測スケジュールについても協議を重ねており、他の大型観測装置の観測と衝突しないように準備している。
予測されるγ線強度は、かに星雲の場合約4Hzとなり、現在最も感度が高いWhippleグループの口径10m望遠鏡の数十倍の感度となる。バックグランドとなる宇宙線ハドロンや電子のシャワーのトリガー頻度は約10Hzである。さらに、最も深刻なバックグランドとなる宇宙線中のミュー粒子も、時間情報により除去できることが我々の研究でわかってきた。約3時間の観測で5σの統計精度で検出可能な強度は、パルス成分でcrab)の約100分の1、DC成分で約20分の1程度と予想され、Compton γ線衛星の100倍以上の感度となることが期待される。 1999年度はシステムを組み上げ、国内で試験を行い、すばる」の調整期間にCrabの観測を始めたいと考えている。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] KAWAI,N.and Saito,Y.: "Non-thermal X-ray Emission of Pulsars" Astrophysical Letters and Communications. (accepted).

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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