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1998 年度 実績報告書

ゴム系傾斜機能複合材料の作製とその物性

研究課題

研究課題/領域番号 10123215
研究機関京都工芸繊維大学

研究代表者

池田 裕子  京都工芸繊維大学, 工芸学部, 助手 (10202904)

研究分担者 〓谷 信三  京都大学, 化学研究所, 教授 (50027900)
キーワードブチルゴム / 傾斜 / 網目鎖密度 / 加硫 / 力学特性 / スチレン-ブタジエン共重合ゴム / シリカ / 充てん剤
研究概要

制振性の高いゴムであるブチルゴムを用いて網目鎖密度に傾斜を付けたゴム架橋体を作製することができた。一方向に傾斜を付けたものやサンドウッチ型に傾斜を付けたものも通常のゴム架橋体加工技術を用いて作ることができた。ブチルゴムの場合、網目鎖密度に傾斜化を行うことによって、動的粘弾性試験におけるガラス転移点に相当するtanδのピークがブロードになり、また、50℃〜100℃にいたるtanδの値が大きくなる傾向が認められた。これは、ゴム架橋体の内部摩擦が大きくなったことを示し、傾斜化によって制振性がさらに高くなったことを意味する。100%伸長時のモジュラスは、ほぼ網目鎖密度に依存する傾向があったが、サンドイッチ型に傾斜を付けたもので低モジュラス性を示した。
一方、網目鎖密度に傾斜を付けたスチレン-ブタジェン共重合ゴム架橋体をテトラエトキシシランに浸漬させてゾル-ゲル反応を行なうことにより、網目鎖密度と膨潤率に依存した大きさのシリカ粒子をin situに充填することができた。また、傾斜化スチレン=ブタジエン共重合ゴム架橋体の圧縮試験を行って、傾斜化が及ぼす物性の変化についての検討を試みた。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 池田裕子: "網目鎖密度に傾斜をつけたスチレン-ブタジエン共重合ゴム架橋体の作製とその力学特性" 日本金属学会誌. 62・11. 1013-1017 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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