研究課題/領域番号 |
10128235
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研究機関 | 芝浦工業大学 |
研究代表者 |
三宅 理一 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (70157618)
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研究分担者 |
大内 浩 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (40213631)
大和田 義正 芝浦工業大学, 工学部, 助教授 (70052826)
藤沢 好一 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (50052791)
藤上 輝之 芝浦工業大学, 工学部, 教授 (70087279)
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キーワード | 近代建築遺産 / 市街地環境 / 耐震安全性 / 伝統的木造建築物 / 水平加力実験 / ライフサイクルコスト / 保存再生 |
研究概要 |
「研究の背景」 大都市の市街地を形成する建造物は、1960年前後の住宅やビルがかなりの部分を占めているが、それらの間に存する歴史的価値をもった明治、大正、昭和建築もかなりの数にのぼる。防災性もしくは耐震安全性という前提をふまえ、これらの歴史的資産の保護を、以下に達成するかという問題に対する解決の糸口は、歴史的建造物の保存、防災工学、建築構造といった分野から、建築経済や行政論の分野まで幅広い専門家を集め、我国固有の都市環境を前提に横断的に研究を進めることをおいて他にない。 「研究目的」 本研究は1997,98年度に文部省科研費の助成を得て、以下のような段階を迫って実施されている。 (1) 横浜を含めた大都市における歴史的建造物と災害についての事例調査 (2) 歴史的建造物の耐震補強についてのシミュレーションと経済性の検討 (3) 歴史的建造物の保護に対するガイドラインづくり 「調査実績」 1998年度は、前年度の研究成果をふまえて、詳細な事例調査ならびに歴史的建造物の耐震性についてのシミュレーションを中心として、以下に示す内容について研究を行なった。 (1) 横浜市における市街地の詳細な事例調査ー1998年5月〜8月 (2) 市街地環境における歴史的建造物の滅失率についての調査ー1998年6月〜11月 (3) 近代建築遺産の耐震補強方法についての詳細な事例調査ー1998年6月〜10月 (4) LCCを組み込んだ耐震補強コスト算出法の提案とシミュレーションー1998年7月〜1999年2月 (5) 事例研究としての近代木造建築物の保存活用運動の追跡調査ー1998年7月〜10月 (6)「第3回都市直下地震災害総合シンポジウム」において調査報告ー1998年10月 (7) 伝統的木造建築物(坂出市西園寺本堂)についての水平加力実験の実施ー1998年11月〜1999年1月 (8) 保存再生のための制度の見直しー1998年11月〜1999年2月 (9) 共同討議ならびに報告書の作成ー1999年1月〜3月
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