研究課題/領域番号 |
10139227
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研究機関 | 奈良先端科学技術大学院大学 |
研究代表者 |
福田 晃 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 教授 (80165282)
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研究分担者 |
中西 恒夫 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手
片山 徹郎 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助手 (50283932)
最所 圭三 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (50170486)
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キーワード | オペレーティングシステム / マイクロカーネル / 動的構築 / ユーザレベルスレッドライブラリ / スケジューリング / デバイスドライバ / 自動生成 / 形式的仕様記述言語 |
研究概要 |
本研究では、1)OS(オペレーティングシステム)機能の動的変更・追加および削除、2)応用プログラムに適したスケジューリング方式の選択、3)新たなデバイスへの迅速な適応、が可能となり、発展・多様化する計算機環境に適応したOSを構築することを、目的としている。今年度は、上述の課題について、それぞれ以下のことを行なった。 1. OS機能の動的変更・追加および削除を行なう際のメモリ保護に関する研究を行なった。具体的には、メモリ保護を行なう際の問題点を洗い出し、その問題点を踏まえ、OSサーバのプロトタイプを現有のワークステーションのOS上に実装し、評価を行なったっこの成果を、AI'99で発表する。 2. ユーザレベルスレッドライブラリPPLにおいて、柔軟性のあるスケジューラの機構を開発した。この機構により、ユーザが自由にスケジューリングポリシーを定義したり、同時に複数のスケジューリングポリシーを使用することなどが可能となった。この機構を、現有のマルチプロセッサシステム上に実装し、有効性を評価し、電子情報通信学会CPSY研究会で発表した。 3. デバイスドライバの基本機能を洗い出し、抽象化とモジュール化、および、デバイスチップ対応機能の抽象化を行ない、IWPSE98で発表した。また、これらの抽象化を踏まえて、デバイスドライバの生成システムの提案と具体的な入力とを提示し、その入力形式を評価し、情報処理学会OS研究会で発表した。さらに、このシステムの入力に形式的仕様記述言語を適用する手法について検討、評価した。この成果を、AI'99で発表する。
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