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1998 年度 実績報告書

素粒子模型の現象論的検証とその拡張

研究課題

研究課題/領域番号 10140211
研究機関京都大学

研究代表者

野尻 美保子  京都大学, 基礎物理学研究所, 助教授 (30222201)

キーワード超対称模型 / 自発的超対称性の破れの模型 / LHC / 電子陽電子衝究実験(LG) / レプトンフレーバーの破れ
研究概要

超対称模型は素粒子の標準模型における階層性を解決する模型であり、また大統一超対称模型のゲージ結合に対する予言が、ゲージ結合の測定と一致することから、注目されている。一方、この模型が現象論的な制限を満たすためには、超対称性の自発的な破れの機構を工夫して、フレーバーの破れを引き起こす相互作用を抑える必要がある。この自発的対称性の破れの機構として、多くの可能性が提案されている。
本年度は将来建設される、もしくは建設が検討されている高エネルギー粒子衝突実験で超対称粒子の生成崩壊過程を詳しく調べることによって、自発的超対称性の破れの機構で予言される、超対称粒子の質量・相互作用をどの程度測定することができるかを調べた。その結果CERNにおける陽子陽子衝突実験において、ゲージ・ヒグス粒子の超対称粒子であるニュートラリーノX^<-0>_2→X^<-0>_1ll,の崩壊分布を測ることによって、レプトンの超対称粒子の質量に制限がつくことを示した。また√<s>=500GeVの電子陽電子衝突実験では、LHCで発見できないほどスカラークォークが重たかった場合でも輻射補正を測定することによって、その質量を決定できることを示した。さらに超対称模型をニュートリノの質量も説明するように拡張した場合に予言されるレプトンフレーバーの破れをスカラーレプトンの崩壊から検証する方法についても議論した。

  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] M.M.Nojiri Y.Yamada: "Neutralino decays at CERN LHC" Physical Review D. (to appear).

  • [文献書誌] S.Kiyomura, M.M.Nojiri D.M.Pierce, Y.Yamada: "Radiative Correctionsto asupersymmetric relation:a new approach" Physical Review D. 58. 075002 1-32 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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