研究課題/領域番号 |
10143103
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金田 康正 東京大学, 大型計算機センター, 教授 (90115551)
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研究分担者 |
高田 裕志 (株)富士通研究所, パーソナルシステム研究所, 主任研究員
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80162642)
後藤 滋樹 早稲田大学, 理工学部情報学科, 教授 (30287966)
田中 譲 北海道大学, 工学研究科, 教授 (60002309)
有川 節夫 九州大学, システム情報科学研究科, 教授 (40037221)
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キーワード | 知識発見 / 人工知能 / ホームページ / インターネット / ネットワークエージェント / 記号処理 / マルチメディア / 計算機将棋 |
研究概要 |
本年度第一回目の会合を1998年7月23日東京大学大型計算機センターで開催した。引き続き本年度第二回目の会合は、1998年10月2日から3日にかけ、泊まり込みで東京理科大学情報メディアセンターにて開催した。詳細は同講演要旨集「金田康正編:「発見科学」A05-班会議講演要旨集、A05:ネットワーク環境における知識発見に関する研究、平成10年度科学研究費補助金特定領域研究(A)、10月2日〜3日東京理科大学情報メディアセンター、p.89。」に詳しい。1998年12月14日〜16日に博多で開催された国際会議、Disery Science1998、の最終日である16日の朝食時に第三回目の会合を行い、1999年度後半に共立出版社が発行を計画している知識発見に関する別冊へのA05班としての貢献につして議論を行い、編集委員会へ候補者の推薦を行った。各メンバーの研究成果および考察結果は、1999年3月3日から5日にかけて、東京大学山上会館にて開催された成果発表会の成果報告に詳しい。・金田は、並列計算機ネットワークにおける数値計算ライブラリーの自動最適実行に関し、マシンアーキテクチャーやネットワークアーキテクチャーに依存しない自動化手法実行方法の研究を開始し、プロトタイプシステムを完成しその性能評価を行った。・有川は、約20万件の図書カードをイメージとして取り込み、これを対象にしてイメージからのキーワード抽出とイメージデータ対象にした検索システムに関する基礎研究を開始した。・田中は、(1) 多種多様なツール群の中から、目的に適ったツールを選び出す作業を支援する検索・管理手法、(2) これらのツールをユーザ間で自在に流通させて流用できることを保証するための流通機構、それぞれに関する研究を開始した。・後藤は、ネットワークにおける発見のうちで、主としてWeb(HTTP)のトラフィックを研究対象とした。具体的な研究方法は、早稲田大学内に設置したWebのキャッシュのログ(記録)を基に、その中に現れるHTTPを対象として分析を行なった。・柴山は、情報発見のための可視化技術に注目し、さまざまな情報構造からの発見を支援する技術の提案を行うために、複数焦点ズーミングの技法に基づき構築する方式を提案し、小規模なプロトタイプを作成した。・高田は、ネットワーク上の分散データーベースを仮想的に結合する、マルチエージェントモデルに基づく利用者からデータベースのアクセスを中継するような、エージェントシステムを開発した。各メンバーは上記に述べたような各研究を実施し、それぞれに成果をあげた。
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