研究課題/領域番号 |
10143103
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
金田 康正 東京大学, 情報基盤センター, 教授 (90115551)
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研究分担者 |
廣川 佐千男 九州大学, 情報基盤センター, 教授 (40126785)
田中 譲 北海道大学, 工学研究科, 教授 (60002309)
有川 節夫 九州大学, システム情報科学研究科, 教授 (40037221)
柴山 悦哉 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助教授 (80162642)
後藤 滋樹 早稲田大学, 理工学部・情報学科, 教授 (30287966)
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キーワード | 知識発見 / 人工知能 / ホームページ / インターネット / ネットワークエージェント / 記号処理 / マルチメディア / 並列数値計算 |
研究概要 |
最終年度である本年度は計画班と公募班の新年度の初顔合わせと今後の研究活動の打ち合わせを兼ねて、本年度第一回目の会合を2000年8月5日午後2時から6日正午にかけて、松山大学カルフール・ホールで開催した。引き続き本年度第二回目の会合は、A04班と合同で、2000年10月26日午後1時から28日午後4時30分まで、千里ライフサイエンスセンターにて開催した。両研究会のプログラムや報告の詳細はそれぞれ98頁と160頁の講演要旨集に詳しい。各メンバーの三年間にわたる研究の研究成果および考察結果は2001年3月5日から6日にかけて国立情報学研究所会議室で開催された成果発表会の成果報告に詳しい。 ・金田は、自動チューニング機能を備えたライブラリをILIB(Intelligent Libraryの略)と名付け、固有値計算を行うためのルーチンILIB_TriRed他を作成した。これは(1)通信方式の選択、(2)行列・ベクトル積のアンローリング方式、(3)行列更新のアンローリング方式について自動チューニング機能を有する。また文章中における文字N-gramの分布に着目して著者推定を行う手法の提案を行った。この提案手法は、文章中における文字列の出現状況のみを手掛かりとし、単語間区切れや形態素情報などの付加的な情報を必要としない。・有川は、ネットワーク上の半構造データーからの知識獲得を目的とした理論的研究とその応用を行った。・田中は、知識の再編集・再流通をメディア・オブジェクトの直接操作でシームレスに行える基盤システムアーキテクチャとしてPiazzaサーバとPiazzaクライアントを開発し、知識の提供者の権利保護を保証する再編集・再流通基盤アーキテクチャの確立と試作開発を行ない、オブジェクト・マイグレーションの自動化機能も導入した。・廣川は、リンク情報を使ってWeb空間の解析を行なうために開発したリンク情報データベースとその可視化システムを用いて実験を行なった。・後藤は、インターネットの上を流れる情報をできるだけコンパクトな形で把握するために、有限オートマトンを利用してTCPプロトコルの動作を解析し、受理率の改良を行った。・溝口は、Webサイトの構造を明らかにするためにWebサイト格付け機能の設計を行ない、運用を行った。そして相対的な評価と絶対的な評価を組み合わせた評価パラメータを取得し、Webサイトの構造をレーダーチャートで示した。・柴山は、大規模な階層構造の中からドキュメントを検索するための支援系としての、複数焦点ズーミング技法を用いた検索支援システムHishiMochiを改良した。・河野は、情報可視化技術を用いたインタフェース構築に必要な一括問合せ処理の可能性を明らかにする性能評価を行った。各メンバーは上記に述べたような各研究を初年度以降実施した。最終年度はA04班との合同研究会等を実施することで、お互いの成果の流通を図ることができ、各班員それぞれに成果をあげることができた。
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