研究課題/領域番号 |
10143104
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 泰介 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (90272690)
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研究分担者 |
今井 むつみ 慶應義塾大学, 環境情報学部, 専任講師 (60255601)
原口 誠 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40128450)
有村 博紀 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (20222763)
篠原 武 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (60154225)
佐藤 優子 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (50081419)
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キーワード | 統計的記号モデリング / 脳機能画像 / データマイニングアルゴリズム / H-map / ILP / 決定木 / 反駁推論 |
研究概要 |
佐藤(泰)は統計的記号モデリング言語PRISMの学習アルゴリズムを改良し、例えばPCFG用のlnside-outsideアルゴリズムと同等の学習効率を達成した。 月本は観測事象の線形回帰式をブール関数で近似する事により事象背後の論理的関係を取り出す方法を提案し、果物名の想起や手のタッピング操作の際のf-MRIによる脳機能画像を使って、機能部位の論理的規則の発見を試みた。 有村らはテキストデータからのデータマイニングアルゴリズムとしてディスクアクセスが少なくて済むLevelwise-Scanと呼ばれるk近接d語相関パターン(指定されたd語がk文字以下の間隔で並んでいるパターン)発見アルゴリズムを開発し、英文テキストに適用し実用性を確認した。 篠原は多次元実データの低次元マップであるH-mapとKL変換を比較し、前者の優位性を示した。 今井は最新のILPシステムであるProgolを使い、名詞語彙獲得のモデルに適切な認知バイアスを組み込む事により、猫、兎、動物などのカテゴリが猫や兎の外延的記述から学習出来る事を確かめた。 原口は属性値が似たようなクラス分布を与える場合一まとめに抽象化し、抽象化された属性値を使って決定木を構成するとコンパクトな決定木が得られる事を示した。 佐藤(優)らは極限同定出来ない場合は仮説空間全体を棄却する反駁推論と呼ばれる推論形式を考察し、パターン言語上の決定木が定める言語族の論駁推論に関する理論的結果を導いた。
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