研究課題/領域番号 |
10143104
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
佐藤 泰介 東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 教授 (90272690)
|
研究分担者 |
原口 誠 北海道大学, 大学院・工学研究科, 教授 (40128450)
今井 むつみ 慶応義塾大学, 環境情報学部, 助教授 (60255601)
有村 博紀 九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (20222763)
佐藤 優子 大阪府立大学, 総合科学部, 教授 (50081419)
篠原 武 九州工業大学, 情報工学部, 教授 (60154225)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2000
|
キーワード | 知識発見 / 帰納推論 / アブダクション / ILP |
研究概要 |
H10年度からH12年度まで「推論による知識発見」という表題の下にデータの観測から知識発見へ至る様々な推論機構の研究・開発を行なった。一般に推論の形態は演繹推論、帰納推論、アブダクション(発想推論)に分類されるが、特に知識発見に深く関わる推論としてアブダクションと帰納推論に着目し、「統計的アブダクション」、「ILPによる知識発見」、「帰納推論」の3つのサブグループを設定し、幅広く研究を進めた。 「統計的アブダクション」では、佐藤(泰)が統計的学習機構と論理型言語を融合させた記号的統計モデリング言語PRISMの開発し、月本は観測事象の線形回帰式をブール関数で近似する事により、事象背後の論理的関係を取り出す方法を提案した。 一方、有村らはウェブマイニングやXMLなどの半構造データからの情報抽出に適したアルゴリズムを開発した。 「ILPによる知識発見」では、古川、今井らが理論的研究を進め、またILPにもとづいた幼児の名詞語彙獲得のモデルを開発した。 山本は節論理にもとづく発見の論理を構成し、ILPとの関連を探求した。 原口は複雑なデータの可読性を高めるデータベース抽象化の技法を開発しデータマイニングに応用した。 「帰納推論」では佐藤(優)らは、汚染データの扱いについて、形式言語に位相の近傍の概念を採り入れた極限同定の枠組を提案した。 篠原は記号的データや記号的推論の基礎となる実数データ、特に多次元ベクトルデータに対する空間検索の技法の開発を進めた。 一方、大澤はKeyGraph開発し、地震などの予兆発見に適用した。
|