研究課題/領域番号 |
10147102
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
芝井 広 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70154234)
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研究分担者 |
土井 靖生 東京大学, 大学院・総合文化研究科, 助手 (70292844)
中川 貴雄 宇宙科学研究所, 次世代探査機センター, 助教授 (20202210)
奥田 治之 宇宙科学研究所, 宇宙圏研究系, 教授 (50025293)
佐藤 紳司 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 助手 (60192598)
川田 光伸 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 講師 (50280558)
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キーワード | 赤外線 / 銀河 / 星間物質 / 星間ガス / 遠赤外線 / 気球望遠鏡 / 星生成 / 赤外線センサー |
研究概要 |
当初、平成10年度初頭(5月)に国内基地において最初のフライトを予定していたが、センサーの最終調整が送れたことなどから、秋のシーズンに延期した。9月6日に岩手県三陸町にある宇宙科学研究所・三陸気球基地から初フライトを行った。気球フライト、望遠鏡システムは正常に動作したが、センサーのブリアンプ電源系に不具合を生じ、残念ながら天文学的なデータをえることができなかった。悪条件の中で月を観測したところ、望遠鏡光学系もほぼ予想通りであることが確認できた。 観測終了後の海上回収の際に、センサー系が破損してしまった。したがって、当初の計画であった平成10年度中のインドでのフライトは平成11年度に延期せざるを得ない状況になった。そこで本年度は従来用いていたファブリペロー分光器を再整備し、インドの気球赤外線望遠鏡に搭載して観測を行うこととした。観測対象は銀河系内HII領域の[CII]158ミクロンスペクトル線であるが、マゼラン雲の星間物質を正確に理解するためにも、銀河系内の個別HII領域のデータを取得する必要があるからである。3月上旬にフライトを行う予定である。 これと平行して、平成10年度中に破損したセンサーの再製作を完了した。またインドの赤外線観測研究者と共同研究の予備的打ち合わせは3回の相互訪問を通じてきわめて密接であり、現地での便宜や情報の収集、諸手続などに関しても全面的に協力してくれることになっている。
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