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1998 年度 実績報告書

プロチウム誘起新機能

研究課題

研究課題/領域番号 10148106
研究機関九州大学

研究代表者

林 安徳  九州大学, 工学研究科, 教授 (80010940)

研究分担者 佐多 教子  東北大学, 科学計測研究所, 助手 (20271984)
湯上 浩雄  東北大学, 工学研究科, 助教授 (60192803)
キーワードプロチウム / エネルギーバンド構造 / 光電気化学 / ヘリコンスパッタ / カソードルミネッセンス
研究概要

プロチウムは物質中に容易に侵入し、かつ、物質中のサブナノ格子空間を自由に移動し得るとともに、材料格子欠陥などと種々の相互作用を持つことから、新しい機能の発現が期待される。本サブグループでは、各種材料中へのプロチウム導入により誘起される新しい機能発現を追求することを主目的として研究を進めている。具体的には、金属酸化物や窒化物皮膜あるいは人工的積層薄膜にプロチウムを導入することにより、材料のエネルギーバンド構造を変化させて、主に光学特性・光電気化学特性において新しい機能の発現を追求し、その機構を解明する。また、イオン伝導性の高い材料中でのプロチウム吸収・拡散のダイナミックスを電気的・光学的手法により検討して、エネルギー変換の分野での機能を追及するともに、プロチウム伝導性超格子を作製し、プロチウムと酸素イオンや電子系キャリアーとの相互作用を利用した新しい機能の発現を目指している。本特定領域研究の他研究グループの研究成果を重ね合わせて、プロチウムが有する機能を包括的に理解することを最終目標とする。本年度はリアクティブスパッタ装置、及びヘリコンスパッタ装置により多くの窒化物薄膜、酸化物薄膜を作製し検討対象とした。これにプロチウムを導入し、平成10年度に新規購入したカソードルミネッセンス計測装置を用い、プロチウム導入により発現した新しいエネルギーバンドの特性を調べた。一部の金属酸化物の皮膜にプロチウムを導入した場合、数種類のエネルギーバンドが創製することを見出し、複数のエネルギー準位を形成すること、またこれらが間接遷移型であることを確認した。

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公開日: 1999-12-13   更新日: 2016-04-21  

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