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1998 年度 実績報告書

肝臓型マラリア原虫感染に対する免疫応答機構の解析

研究課題

研究課題/領域番号 10166225
研究機関東京理科大学

研究代表者

安部 良  東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (20159453)

研究分担者 北村 大介  東京理科大学, 生命科学研究所, 教授 (70204914)
ZAVALA Fide  東京理科大学, 生命科学研究所, 客員助教授
キーワード肝臓型マラリア / ワクチン / リコンビナントウィルス / 補助シグナル / CD28 / CD40 / CD8陽性T細胞 / T細胞レセプタートランスジェニックマウス
研究概要

マラリア感染防御におけるCD28分子やCD40分子を介する補助シグナルの役割を検討するために、H-2^d class I拘束性肝臓型マラリア主要エピトープを発現するリコンビナントインフルエンザウィルスをCD28ノックアウトマウスまたは抗CD40リガンド抗体で処理したBALB/cマウスに免疫し、肝臓型マラリアエピトープ特異的な免疫応答をγ-IFN産生をCD8陽性T細胞の数を測定するELISPOT法を用いて検討した。その結果、これらのマウスでは正常マウスに比べてマラリアエピトープ特異的CD8陽性T細胞の誘導が低く抑えられていた。これらの結果により肝臓型マラリアに対する免疫応答の誘導にこれらの補助シグナル分子が極めて重要な役割を担っていることが明らかになった。
マラリア原虫感染およびワクチン投与後における抗マラリアT細胞の機能分化・免疫学メモリー形成過程を解析する目的で、マラリア特異的なT細胞レセプター(TCR)を発現するTCRトランスジェニック(TG)マウスの作製を行った。CD8陽性T細胞クローンからのTCRα鎖,β鎖遺伝子をクローニングし、それらをT細胞に発現するトランスジェニックコンストラクトを作り、受精卵に移入しTCR TGマウスを作製した。現在までにTail PCRにてtransgeneを持つマウスが3ライシとられており、これらのマウスの末梢血中のT細胞のほとんどがtransgene TCR β鎖であるV β 8.1陽性であることがわかっている。現在transgenic TCRのリガンドであるH-2K^d/SYVPSAEQIのtetramerを作製し、トランスジェニックT細胞の抗原特異性を検討中である。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Saito, K.: "Involvement of CD40 ligand-CD40 and CTLA4-B7 pathways in murine acute Graft-Versus-Host disease induced by allogeneic T cells lacking CD28." Journal of Immunology. 160・9. 4225-4231 (1998)

  • [文献書誌] Aoki, N.: "The functional role of B7 molecules on the induction of thymocyte activation and apoptosis." Microbiology and Immunology. 42・8. 555-565 (1998)

  • [文献書誌] Yu, X.: "The role of B7-CD28 co-stimulation in tumor rejection." International Immunology. 10・6. 791-798 (1998)

  • [文献書誌] Tsuji, M.: "Recombinant Sindbis viruses expressing a cytotoxic T-lymphocyte epitope of a malaria parasite or of influenza virus elicit protection against the corresponding pathogen in mice." Journal of Virology. 72・8. 6907-6910 (1998)

  • [文献書誌] Miyahira, Y.: "Recombinant viruses expressing a human malaria antigen can elicit potentially protective immune CD8+responses in mice." Proceedings of the National Academy of Science. 95・7. 3954-3959 (1998)

  • [文献書誌] Rodrigues, EG: "Efficient induction of protective anti-malaria immunity by recombinant adenovirus." Vaccine. 16・19. 1812-1817 (1998)

  • [文献書誌] 安部 良: "Annual Review 免疫 1999" 中外医学社, 8 (1998)

  • [文献書誌] 安部 良: "臨床免疫" 科学評論社, 9 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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