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1998 年度 実績報告書

シェーグレン症候群の特異的制御へのアプローチ(自己反応性T細胞と自己抗原の解析)

研究課題

研究課題/領域番号 10167223
研究機関筑波大学

研究代表者

住田 孝之  筑波大学, 臨床医学系, 教授 (00183054)

キーワードシェーグレン症候群 / T細胞レセプター / 自己反応性T細胞 / 自己抗原T細胞エピトープ / アナログペプチド
研究概要

シェーグレン症候群(SS)の口唇唾液腺には、T細胞を中心とした著明な細胞浸潤が認められ自己免疫発症に重要な役割を果している。浸潤T細胞のT細胞レセプター(TCR)解析から、それらが抗原刺激により誘導されていることが判明してきた。本研究では、唾液腺に浸潤したT細胞を認識する対応抗原を明らかにし、アナログペプチドを用いた特異的制御を目的とした。
方法として、1)唾液腺より樹立したT細胞株を用いて細胞増殖反応で抗原を解析する方法、2)TCRを指標としてSSCP法で抗原を選定する方法、3)唾液腺に特有なT細胞のCDR3領域をコードする蛋白をプローブとして唾液腺のcDNAライブラリー由来蛋白をスクリーニングするWest-Western法、4)TCRα/β鎖を発現したトランスフェクタントを用いて抗原を決定する方法を行った。その結果、1)唾液腺特異的自己抗原としてαアミラーゼが機能しており、そのEKMSYLKNWGEG(AA287-298)とNPFRPWWERYQWPV(AA68-80)がT細胞エピトープであることが判明した。2)臓器非特異的な自己抗原としてRo/SS-A52kD蛋白(DEREQLRIFG,AA203-212)、熱ショック蛋白(WVNMLRRGI)とTCRBV6蛋白(WAEILRIGRV)それ自身が検出された。
現在、自己反応性T細胞をアンジーに誘導し不活化するアナログベプチドをin vitroで選別中である。将来、抗原のアナログペプチドあるいは調節性ペプチドそのものをワクチネーションすることにより、SSの特異的制御が期待される。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Nishioka K., et al.: "Apoptosis in rheumatoid arthritis:A novel pathway in regulation of synovial tissue." Arthritis Rheum.41. 1-9 (1998)

  • [文献書誌] Fujisawa K.,et al.: "Evidence for autoantigens of env/tax proteins in HTLV-1 tax transgenic mice." Arthritis Rheum.41. 101-109 (1998)

  • [文献書誌] Okamoto, K., et al.: "Potential induction of apoptosis in rheumatoid synovium by Fas ligand gene transfer." Gene Therapy. 5. 331-338 (1998)

  • [文献書誌] Maeda, T., et al.: "Deletion of signaling molecule gene resembling the cytoplasmic domain of lgβ in autoimmune prone mice." Int.Immunol.10. 815-821 (1998)

  • [文献書誌] Sumida, T., et al.: "TCR AV24 gene expression in double negative T cells in systemic lupus erythematosus." Lupus. 7. 565-568 (1998)

  • [文献書誌] Saitoh, I., et al.: "IL-10 transgenic mice as a model for Sjogren's syndrome." J.Immunol.(in press). (1999)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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