研究課題/領域番号 |
10172209
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
菊池 韶彦 名古屋大学, 医学部, 教授 (40283428)
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研究分担者 |
大場 雅行 三菱化学, 生命科学研究所, 主任研究員
永田 恭介 東京工業大学, 生命理工学部, 助教授 (40180492)
紅 朋浩 名古屋大学, 医学部, 助手 (00222513)
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キーワード | Nap1 / TWO HYBRID SYSTEM / NBP1温度感受性変異株 / SETたんぱく / 抗体 / ウイルスゲノム複製 / 酸性分子シャペロン / インフルエンザウイルス |
研究概要 |
1. Nap1p結合たんぱくの解析: Nap1pとの相互作用を目安としてTWO HYBRID SYSTEMによりえられた遺伝子NBP1とNBP2はともにコイルドコイルの領域を分子内にもつたんぱくをコードし、細胞骨格との関連が示唆される。NBP1は酵母の生育に必須な遺伝子なので、温度感受性変異株を単離する事を試み、PCR法によりランダムに変異を導入し目的の変異を株を得て、詳しく解析中である。また、NBP1pのC末端にタグをつけた産物は多量に発現しないとnbpl欠失変異株を相補しないことから、この領域に機能の一部があることがわかった。 2. 酵母SETたんぱくの解析: 酵母のSet欠質変異株はほとんど正常に生育し、またNap1.あるいはサイクリンとの二重変異株でも明瞭な表現型は示さなかった。GFPと融合させたSETたんぱくは核に局在し、Nap1pとは明らかに独立に働くものと考えざるを得ない。SETたんぱくに対する抗体を作成したので、様々な組織や細胞内でのSETたんぱくの発現パターンを明らかにした。TWO HYBRID SYSTEMを使い相互作用をするたんぱくをスクリーンしたが、有意と考えられるものは得られなかった。 3. ウイルスゲノム複製にかかわる酸性分子シャペロン: アデノウイルスで得られたTAF1/SETの成果をインフルエンザウイルスの系の様にRNA-塩基性たんぱく複合体が本当の鋳型として働くゲノム形態の異なるレプリコンの系にまでひろげてTAF1/SETのより一般的な機能を検討している。
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