研究課題/領域番号 |
10179103
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研究種目 |
特定領域研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 北海道大学 (1999-2001) (財)東京都臨床医学総合研究所 (1998) |
研究代表者 |
稲垣 冬彦 北海道大学, 大学院・薬学研究科, 教授 (70011757)
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研究分担者 |
京極 好正 産総研生物情報解析研究センター, センター長 (90012632)
阿久津 秀雄 大阪大学, 蛋白質研究所・蛋白質物性部門, 教授 (60029965)
白川 昌宏 横浜市立大学, 大学院・総合理学研究科, 教授 (00202119)
相本 三郎 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (80029967)
西村 善文 横浜市立大学, 大学院・総合理学研究科, 教授 (70107390)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2001
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キーワード | 情報伝達 / 蛋白質間相互作用 / 細胞質内シグナル伝達 / 核内シグナル伝達 / 新規NMR技術 |
研究概要 |
細胞骨格のシグナル制御を含む細胞内シグナル伝達及び核内シグナル伝達の機構を蛋白質の高次構造に基づいて解明することを目的として、本特定領域を組織した.この目的のために 1班 細胞内シグナル伝達における蛋白質間相互作用の役割とその制御. 2班 核内シグナル伝達における蛋白質間相互作用の役割とその制御. 3班 蛋白質間相互作用解析のための新しい解析法の開発. の3班構成とした.学際研究としての性格上、各班は分子生物学、細胞生物学、構造生物学研究者のヘテロな班構成になるため、緊密な連携を行うために総括班を置き、総括班の指導の元に研究を推進した.但し、上記の班の境界は厳密なものではなく、班を越えて密接な共同研究が行われた.本特定領域は平成13年に終了したが、領域内で多くの共同研究が行われ、80以上の新規の蛋白質および複合体の立体構造が決定され、欧米の一流紙に報告された.これも、泊まりがけで合同班会議を行ない、班員相互の意思の疎通を図ってきた成果である.特定領域の活動を通して、我が国にも、欧米並の共同研究体制が整ったと自負している。また、若手研究者を積極的に公募班員として採択するとともに、海外からすぐれた講義を行うことで定評のあるケンブリッジ大学James Keeler博士を講師として招聘し、NMRワークショップを2回にわたり開催した。NMRの基礎から最新の技術まで網羅した講義は、大学院生、若手研究者を魅了し、NMR分野の底上げに計り知れない貢献を行ったと考えている。本特定領域研究は、異分野間の交流を促した点で、我が国の構造私物学の発展に尽くした点で、重要な貢献を行った。今後、このような形で、構造生物学分野の特定領域研究が継続されることを切望する。
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