研究課題/領域番号 |
10182102
|
研究種目 |
特定領域研究(A)
|
配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
|
研究機関 | 名古屋大学 (1999-2002) 京都大学 (1998) |
研究代表者 |
町田 泰則 名古屋大学, 大学院・理学研究科, 教授 (80175596)
|
研究分担者 |
中村 研三 名古屋大学, 大学院・生命農学研究科, 教授 (80164292)
塚谷 裕一 岡崎国立共同研究機構, 基礎生物学研究所, 助教授 (90260512)
島本 功 奈良先端科学技術大学院大学, バイオサイエンス研究科, 教授 (10263427)
西村 いくこ 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (00241232)
西谷 和彦 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60164555)
|
研究期間 (年度) |
1998 – 2002
|
キーワード | 遺伝子 / ゲノム / 植物 / 発現制御 / 発生・分化 / 細胞増殖 / 組織分化 / 器官分化 |
研究概要 |
高等植物の形態形成について以下のような研究成果をあげた。計画班においては、町田は、葉の左右相称的発生に関わっているSYMMETRIC LEAVES1(AS1)とAS2の遺伝子をクローニングし、この二つのタンパク質が互いに結合して機能していることを示した。また、AS1は葉の維管束で、AS2は胚形成過程では葉の表側で発現していることを示した。塚谷は、葉の横幅方向の伸長を制御しているANタンパク質は、CtBPと似ており、細胞壁構造の制御をしているEXGT遺伝子の発現に関わっていること、AN自身がホモポリマーを作っている可能性を示した。中村は、糖シグナル応答の解明のために、糖応答遺伝子SPO::LUCの発現が異常になったシロイヌナズナの変異株を多数分離し、糖応答のみでなくABAに応答するものとしないものがあり、独立した経路の存在が仮定された。また、メリステムが異常に拡大したTONSOKU変異体を単離し、原因遺伝子がLeucine-rich repeatを持つ新奇なタンパク質をコードしていることを示した。島本は、イネの短日性を決定している遺伝子の同定を試みて、長日条件下でCOホモログが、FTホモログの発現を抑制することによってなされることを明らかにした。梅田は、イネCDKB2とサイクリンB2複合体は、細胞周期の進行のみでなく、細胞分化の決定にも関与していることを示した。また、CAKがサイトカイニン作用にも関わっていることを明らかにした。西谷は、EXGT(XTH)ファミリーのメンバー33個の遺伝子の役割解明をめざし、それぞれが組織特異的に発現すること、異なる植物ホルモン応答性を示すこと、特異性の似たものは類似しているプロモーター配列を保持していることなどを示した。また、公募班でも、細胞周期のM期特異的な転写を担うシス配列MSAとそこに結合する転写因子の発見、光シグナルの伝達にオーキシンが関わっていることの発見など、大きな成果をあげた。
|