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1998 年度 実績報告書

トランスポゾン・タギングによる発芽関連遺伝子の探索と解析

研究課題

研究課題/領域番号 10182211
研究機関新潟大学

研究代表者

伊藤 紀美子  新潟大学, 農学部, 助手 (10281007)

キーワードトランスポゾン・タギング / Ac / ジベレリン / αーアミラーゼ
研究概要

発芽は栄養成長期の器官形成における重要なステップである。発芽時に、イネでは植物ホルモン・ジベレリン(GA)が重要な役割を担い、胚乳貯蔵物質の分解酵素の合成・分泌、芽・根の伸長および葉の展開を促進する。本研究では、トランスポゾン・タギングによりイネにおけるGA情報伝達系の調節因子を含む発芽関連遺伝子の変異体をスクリーニングした。
(1) アラビドプシス等で知られるGA情報伝達系に関わる調節遺伝因子の既知配列に基づき、イネにおける相同配列またはイネの遺伝子配列をデータベースから得てプライマーを設計した。これらのプライマーを用いて、Acの高頻度転移系統から得た9594個体のプールDNAをテンプレートにPCRを行い、遺伝子の破壊株を探索したが、現在のところまだ見つかっていない。
(2) Acが転移あるいは分離によって除かれてもGA応答性の変異を示す変異体を選抜した。これらの変異体ではRAmylA/GUS遺伝子の発現はほぼ正常であったが、胚乳の糖化が全く起こらないか、遅延していた。これらの変異体の胚から誘導したカルスを用いて、RAmylAがコードするaアミラーゼアイソフォームA+Bの翻訳、分泌制御に関わる生化学的な解析を行った。aアミラーゼはGAのシグナルにより細胞内に流入したCa^<2+>によって、翻訳・分泌レベルにおいて制御が行われる事が知られている。そこで、Ca^<2+>ポンプ、Ca^<2+>チャネル、PLC、ER-ATPase、CaM等の阻害剤を用いてaアミラーゼの翻訳、分泌量の増減を調べた。その結果、これらの変異体ではCa^<2+>ポンプ、PLC、ER-ATPaseは正常に働いているが、Ca^<2+>チャネルかまたはCaMについて、異常が起きている可能性が示唆された。

  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] M.A.Kashem: "Effects of(+)-8′,8′,8′-trifluoroabscisic acid on alfa-amylase expression and sugar accumulation in rice cells." Planta. 205. 319-326 (1998)

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公開日: 1999-12-11   更新日: 2016-04-21  

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