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2003 年度 実績報告書

特定領域研究「古典学の再構築」の成果取りまとめ

研究課題

研究課題/領域番号 10183101
研究機関神戸学院大学

研究代表者

中谷 英明  神戸学院大学, 人文学部, 教授 (20140395)

研究分担者 徳永 宗雄  京都大学, 文学部研究科, 教授 (70143998)
池田 知久  東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (50036555)
内山 勝利  京都大学, 文学部研究科, 教授 (80098102)
中務 哲郎  京都大学, 文学部研究科, 教授 (50093282)
関根 清三  東京大学, 人文社会系研究科, 教授 (90179341)
キーワード古典学 / 文明 / 世界観 / 人間観 / 価値観 / 人文科学の変革 / 人文科学の情報処理 / 人間統合化学
研究概要

本年度の主要実績は以下のとおりである。
1.とりまとめ会議:平成15年7月13日(東京・学術総合センター特別会議室)
議事:(1)研究計画、(2)討論会「古典の価値と古典学の未来」の開催について、(3)研究成果の商業出版の準備について、(4)文科省に対する研究成果報告について、(5)古典学連絡協議会(仮称)の設立について、などについて協議した。古典学連絡協議会は、現在の「古典学再構築」ホームページhttp://www.classics.jpを継続しつつ、会の立ち上げと運営を目指す。
2.総括座談会「古典の価値と古典学の未来」:平成15年12月26日(東京・アワーズイン阪急大井町)
以下の項目について調整班代表その他の計画研究代表が話し合い、以下のような結論を得た。
(1)古典における新しい価値の発見-現代日本に対する古典からの視点
(2)古典学の未来像
i.古典学のあり方に対する異なる立場-古典の評価・解読と解釈・古典学は科学か
ii.日本における古典学の未来像-統計学・情報処理・「人間統合科学」の提案
-高度な情報処理による自動テキスト分析の可能性。-古典は直接的に役立つことは少ないが、その教養を持つことによって個々の問題に対する総合的視野が得られるという間接的仕方で貢献すること。-古典に対する誤解とより正確な解釈はともに現代に対して力を持ちうること。-日本語に漢語と和語の復権を図る必要があること。-古典の教育は制度化することが困難で、むしろさまざまな機会を捉えて柔軟に古典に触れる機会を作ることを考えたほうがよい。-翻訳を通じて諸文明の古典の視野の融合が可能となる。-古典学は「解読」にとどまらず、「解釈」をすることによって、自分自身を変えてゆく学問である。-「解釈」の可能性を探求する学問としての古典学をつねに再構築してゆく必要がある。

  • 研究成果

    (8件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (8件)

  • [文献書誌] Hideaki NAKATANI: "Surmonter ce que nous sommes-la preche du Buddha."Actes du Colloque Sylvain Levi, Paris.. (2004)

  • [文献書誌] 内山 勝利: "「思うがままを言ってくれたまえ」-対話を導くソクラテスの目論見-"思想(岩波書店). 3月号. (2004)

  • [文献書誌] 池田 知久: "郭店楚簡『五行』の研究"郭店楚簡儒教研究(池田知久監修)(汲古書院). 451-480 (2003)

  • [文献書誌] 徳永 宗雄: "第三回ドゥブロヴニク国際サンスクリット叙事詩学会報告"東方学. 106巻. 160-167 (2003)

  • [文献書誌] 関根 清三: "エレミヤ書編集史におけるテクストの出現-真贋問題によせて"講座 文学. 1巻. 41-74 (2003)

  • [文献書誌] 木田 章義: "日本古典の成立"論集 古典学の再構築. 1巻. 255-265 (2003)

  • [文献書誌] 月村 辰雄: "大文字Bの冒険--ラテン・アルファベットの書体史を考える"文化資源学研究. 2号. (2004)

  • [文献書誌] 中務 哲郎: "饗宴のはじまり"岩波書店. 251 (2003)

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公開日: 2005-04-18   更新日: 2016-04-21  

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