研究課題/領域番号 |
10186101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 東京工業大学 |
研究代表者 |
赤池 敏宏 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 教授 (30101207)
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研究分担者 |
吉田 亮 東京工業大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80256495)
渡邉 正義 横浜国立大学, 大学院・工学研究院, 教授 (60158657)
片岡 一則 東京工業大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (00130245)
丸山 厚 東京工業大学, 大学院・生命理工学研究科, 助教授 (40190566)
渡辺 敏行 東京工業大学, 工学部, 教授 (10210923)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2002
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キーワード | 分子シンクロナイゼーション / 材料システム / ナノバイオ / 電子デバイス / 情報システム |
研究概要 |
物質輸送機能においては、生体系におけるモデルを細胞受容体ならびに生体結合組織に求め、その機構を分子レベルで解明する一方、得られた知見を材料システム設計に生かし、主として薬物・遺伝子を生体内の目的部位に輸送する材料系の開発を推進した。その結果、耐性ガン細胞への制ガン剤輸送システム、細胞内遺伝子導入システム、多重刺激に応答して崩壊する高分子ネットワークの構築などの成果を得ることが出来た。 情報変換と伝達機能においては、液晶、ポリマー、コロイドなど弱い相互作用のネットワークに加えられた微弱な摂動が質的に変換され、かつシンクロナイズして伝達されるという現象を抽出し、その機能の解明と応用展開を計った。その結果、物理的信号や化学信号、さらには化学エネルギーを他の情報やエネルギーに変換・スイッチングする材料システム、また新しいバイオセンシング系の構築などの成果を得た。また、光情報の時間的空間的な変調デバイスの開発が進展した。 運動リズム機能においては、生体系および人工系材料に見られる力学的変化を伴う力学的変化の制御に着目し、その運動リズム現象の抽出およびメカニズムの解明を推進した。心筋収縮系の自励振動現象や粘菌の環境応答機構の解析が行われるとともに、周期的な膨潤収縮機能を持つポリマーゲルなどの新規な人工材料が設計された。また、ゲルや導電性高分子を用いた種々のメカニズムによるソフトアクチュエータが開発された。 この研究によって得られた研究成果を発表した論文掲載数は約2800件、特許申請数は約200件、シンポジウムは2回の国際シンポジウムを含めて合計21回開催した。
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