研究課題/領域番号 |
10188101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
生物系
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研究機関 | 東京大学 (1999-2003) 長岡技術科学大学 (1998) |
研究代表者 |
田之倉 優 東京大学, 大学院・農学生命科学研究科, 教授 (60136786)
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研究分担者 |
月原 冨武 大阪大学, 蛋白質研究所, 教授 (00032277)
三浦 謹一郎 学習院大学, 理学部, 教授 (30000227)
江橋 節郎 岡崎国立共同研究機構, 生理研, 名誉教授 (10009863)
田中 勲 北海道大学, 大学院・理学研究科, 教授 (70093052)
三木 邦夫 京都大学, 大学院・理学研究科, 教授 (10116105)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2003
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キーワード | 生物マシーナリー / シンクロトロン放射光 / 構造生物学 / X線結晶構造解析 / 生体高分子複合体 / 生体高分子集合系 / 膜タンパク質 |
研究概要 |
本領域は、I)生化学研究者、分子生物学研究者と結晶学研究者との交流の場(フォーラム)を設定する、II)世界最高度のものである我が国のシンクロトロン放射光施設を高度に利用した蛋白質結晶学の方法を飛躍的に発展させる、III)ハード、ソフトの両面から我が国における「生物マシーナリー(特定の生体高分子群が特異的に会合、または局在して配置された機能単位)」を対象とした構造生物学の体制を整える、の3点を主な目標として活動した。領域全体の活動として、ワークショップ5回と公開シンポジウム4回を行い、いずれも盛況であった。これらの会合を通じて、生化学者、分子生物学者と結晶学者とのフォーラム作りを行った。また、計画研究課題グループと公募研究課題グループおよび研究関連グループ(班友)間の意思の疎通を円滑に行うため、領域関係者名簿の発行を含め、ニュースレター(No.1〜No.9)を発行した。この結果、生化学、分子生物学者と、結晶学者の間に多数の共同研究が生まれ、フォーラム作りは大きな成功を収めた。 本特定領域研究において、生物学的に重要な一連の生体内反応に関与する酵素群(集合系型生物マシーナリー)、ならびに複合体蛋白質の立体構造が200個以上決定され(変異体等の解析を含めれば、この数はさらに多くなる)、構造生物学関係の欧米一流誌に900報を越える論文が発表された。また、本特定領域研究が中心となって、日本蛋白質科学会、日本生物物理学会、日本生化学会、日本分子生物学会などにおいて、多くのシンポジウムやワークショップを開催した。世界的に構造生物学の重要性が明確に認識されている現在、当領域設置の目的の重要性はますます増すばかりであるが、以上のように当特定領域研究は大きな成果を生み出した。
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