研究分担者 |
城所 幸弘 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教授 (90283811)
田渕 隆俊 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70133014)
矢島 美寛 東京大学, 大学院・経済学研究科, 教授 (70134814)
丸山 祐造 東京大学, 空間情報科学研究センター, 助教授 (30304728)
里村 卓也 大阪大学, 大学院・経済学研究科, 助教授 (40324743)
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研究概要 |
(1)平成14年度まで整備した都市圏データを用いて,都市集積の経済を定量的に推定し,これを基礎に,東京が過大であるかどうかの実証的検証を行った. (2)首都圏の公示地価を空間データベース化する作業を完成させ,土地市場の時空間分析を行った.ノンパラメトリックなタイプの推定手法を用いるFunctional-Coefficient Regression Modelを開発し,これを公示地価空間データベースに適用した.商業施設(ショッピングセンター等)に近いことが土地価格を上げたり,緑地(公園、森)等に近いことが土地価格を上げたりするが,これらの効果の大きさがどの程度か,また,郊外か都心近くかで効果の大きさの違いがあるのか等に関する統計的検証を行った. (3)オリジナルなリッジ回帰を改善する新たな推定手法を提案し,その性質を調べた.このリッジ回帰型推定量の性質を用いて,中古マンションの価格データに対する品質調整済み価格指数を作成した. (4)空間情報基盤を利用してマルコフ連鎖モンテカルロ法と呼ばれる手法でベイズ推定を行い,1)マーケティング活動の効果に影響を与える空間的変数の把握,2)消費者の空間的購買行動の分析,の二つを行った. (5)ネットワーク性をもつ社会資本投資の便益計測手法を確立した.この研究成果をもとに、現在の日本で用いられている交通投資の便益評価マニュアルの一部が誤っていることを明らかにした. (7)都市集積の果たすさまざまな経済的な役割を,経済地理学と国際経済学における独占的競争フレームワークにより分析した.
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