研究課題/領域番号 |
10202203
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
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研究分担者 |
吉村 充則 京都大学, 東南アジア研究センター, 助手 (70283661)
後藤 則行 東京大学, 大学院総合文化研究科, 教授 (90195941)
中静 透 京都大学, 生態学研究センター, 教授 (00281105)
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キーワード | 空間情報 / 空間データベース / GPS / センサーフュージョン / 航空写真画像 / 景観情報 / スケーリング / 時系列解析 |
研究概要 |
1) 現場におけるデータ視覚化手法と効率的なデータベース構築手法の開発 GPSとジャイロを組み合わせ、個人が現場調査に携帯できるモバイルマッピングシステム、あるいは自動車による機動的なシステム(車載のレーザ測距儀とビデオカメラシステム)を目標に開発を開始している。今年度はプロトタイプシステムの構築を終了しており、位置決めや方位決めがマッピング精度与える影響、自然なデータ検索に与える影響をテストした。これにより、ビデオ画像やレーザ測距装置(携帯できる簡単なもの)から位置・形状情報、画像情報などを地図に貼り込むことが可能になった。現地調査の効率化ツール(車載のレーザ測距儀とビデオカメラシステム)、写真1を参照)を試作し、現地テストを行った。今後、衛星リモートセンシングデータとの統合や、テストサイトでのより近接計測との精度のすりあわせが重要となると考えられる。 2) データの内挿・統合化による時空間データセットの構築手法 奈良地域を対象に奈良文化財研究所及び奈良大学と共同し、3次元景観の時系列データを効率的に構築する手法を検討中である。具体的には奈良文化財研究所に所蔵されている過去数十年間の膨大な量の航空写真を数値化し、ステレオペアーを構成することで、地表の3次元起伏(建物なども含む)を再現し、同時に写真を地表面上に貼り付けることで、3次元景観モデルを構成する方法である。この方法により、当該地域の3次元景観の変化をビジュアルに描き出すことが可能になる。その際に他の地理情報、たとえば発掘された遺物・遺跡情報と組み合わせたり、あるいは再現された平城京遺跡のデータと重ね合わせたりすることで、さまざまな利用が可能になると考えられる。
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