研究課題/領域番号 |
10202203
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
人文・社会系
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
柴崎 亮介 東京大学, 空間情報科学研究センター, 教授 (70206126)
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研究分担者 |
薮内 稔 京都ノートルダム女子大学, 大学院・人間文化研究所, 教授 (20032617)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2003
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キーワード | 空間情報 / 空間データベース / GPS / センサーフュージョン / 航空写真画像 / 景観情報 / 3次元アーカイブ / 時系列解析 |
研究概要 |
人文社会科学分野で利用される多くの空間データは様々なタイプの現地調査により収集・整理され、必ずしもデイジタルではないかもしれないが、「データベース」として構築・利用される。GISなどによる空間データ利用のもっとも大きなボトルネックの一つは、実はこのデータの収集とデイジタル・データベースの構築にある。この過程を効率化することにより、まず個々の研究者の研究作業を飛躍的に効率化できる。その結果、たとえば従来はごく限られた地域を対象とせざるを得なかった調査を、より広域、より長期間なものとすることができる。同時に豊富なデータがディジタル化されることで、データの流通や共有化が促進される。それによって、潜在的な価値を発揮しないまま、計測図やフィールドノートやアルバムなどの形で眠っていたデータが異なる角度から分析され、その潜在的な価値を発揮することができる。 研究はさまざまな空間情報計測技術を、人文社会科学の諸分野に適用し、上記のような観点からの「空間情報化」を推進することにある。最終年度である今年度は、レバノン・ティール遺跡を対象に行ってきた遺跡の3次元モデル化手法を、センサの改良や組み合わせ手法、データ処理手法などの面で完成させ、適用マニュアルとして整理した。さらに、レーザレーダによる人間行動トラッキング手法を認知心理学、行動科学などの研究課題に対して適用し、有効であることを確認した。また、これらの成果を英文の書籍として、領域全体で共同出版した。
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