研究課題/領域番号 |
10202206
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研究機関 | 奈良大学 |
研究代表者 |
泉 拓良 奈良大学, 文学部・文化財学科, 教授 (30108964)
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研究分担者 |
山中 敏史 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 室長 (90000504)
碓井 照子 奈良大学, 文学部・文化財学科, 教授 (30068829)
酒井 龍一 奈良大学, 文学部・文化財学科, 教授 (00153859)
森本 晋 奈良国立文化財研究所, 埋蔵文化財センター, 主任研究員 (40220082)
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キーワード | 空間情報 / 考古学空間データーベース / 官衙 / 古代領域の空間データベース / 3次元空間表現 / GIS / レバノン / メタデータベース |
研究概要 |
今年度の研究としては、昨年度入力を終えた25000分の1地図画像を用いて、考古学のため地図GISデータを大阪府を中心に近畿地方の遺跡について進めた(1)。またその具体的研究(2)と、3次元的遺跡空間表現手法の開発と遺跡調査のGIS化の研究(3)をおこなった。 1.GISによる考古学研究に適したプロトタイプ空間データーベースの構築 (1)奈良国立文化財研究所編不動産文化財データベースを地図データベース化する際の問題点の検討し、大阪府を中心に地図情報の入力をおこなった。 (2)遺跡・遺構地図データベースのメタデータ標準化研究をおこない、実験的なメタデータベースを作成した。 2.考古学における古代政治領域の空間分析法の開発と実践 総ての国府所在地の入力を終え、具体的分析を行った(論文)。郡衙についても、文献の収集が終えた郡衙については入力を行い、近畿地方旧近江国の郡衙の分析を行った(論文)。 3.遺跡景観の三次元表現手法の開発と実験 レバノン・ティール遺跡で、遺跡景観の3次元的表現手法の開発実験を行った。ティール遺跡ラマリ地区の地下墓、アルバース地区の列柱道路・戦車競技場、古代市街地の列柱道路の3次元プロファイルをおこなった(論文)。また、ティール遺跡周辺の詳細分布調査を行い、GPSを用いたGIS考古学的踏査方法開発への、方法的実験をおこなった。遺跡・遺構と採集遺物を、緯度経度を鍵としてリンクし、地図と関連づける方法の試験的試みであった。
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