研究概要 |
本研究では,従来アルゴリズム理論で重視されてきた漸近的解析の枠内では計算困難と思われてきた問題に対して積極的に取り組んできた.具体的には最適な網点の形状を設計する問題とクラスタリングに関する問題に取り組んだ.前者に対しては,計算幾何学において精力的に研究されてきたディスクレパンシの理論が適用できることに気がつき,従来の手法とは全く異なる解法を提案することができた.さらに,これをグラフ理論におけるマッチングの概念と結合することにより,さらに解の性能を向上させることに成功した.実験的にも良い結果が得られており,今後論文として発表する予定である.クラスタリングについては,特に画像データベースからの画像検索の問題に取り組み,従来の結果を凌駕する実験結果を得ることが出来た.これについても近いうちに論文として投稿する予定である.
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