研究概要 |
本年度の研究実績は主に次のようなものである. 1.論理エミュレータにおけるネット割当て問題について,ヒューリスティック解法を提案し性能を調べた.また,ネットが2端子ネットに限られるときにはグラフの辺彩色問題に帰着されることを示し,効率のよいアルゴリズムを与えた. 2.先に開発した距離変換アルゴリズムを用いてモルフォロジーフィルタを構成する場合に,効率良く処理のできるフィルタ形状について調べた.その結果,実際の画像処理で用いられる大部分のフィルタについて統一的にしかも効率良くモルフォロジーフィルタが構成できることが分かった.さらに,画像のエッジ強調アルゴリズムと距離変換アルゴリズムを組み合わせた非線形フィルタを提案した. 3.グラフの辺支配集合問題とその関連問題の近似可能性について研究した. 4.グラフ隣接行列の固有値を用いた近似アルゴリズムを開発した. 1〜3については学会誌等に発表済みである.4については情報処理学会研究会で発表予定である.
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