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2000 年度 実績報告書

適応化と確率化による高速ラウティングアルゴリズムの開発

研究課題

研究課題/領域番号 10205215
研究機関京都大学

研究代表者

岩間 一雄  京都大学, 情報学研究科, 教授 (50131272)

研究分担者 岩本 宙造  広島大学, 工学部, 助教授 (60274495)
宮崎 修一  京都大学, 情報学研究科, 助手 (00303884)
岡部 寿男  京都大学, 情報学研究科, 助教授 (20204018)
川久保 和雄  福山大学, 工学部, 助教授 (10186067)
キーワード2次元メッシュネットワーク / メッシュ計算機 / ラウティング / 無情報ラウティング / ラウティングテーブル / コンパクトラウティング
研究概要

本研究の目的は,高速,高性能ラウティングアルゴリズムの開発である.本研究では以下の結果を得た.
(1)2次元メッシュラウティング n×n個のプロセッサを持ち,キューサイズが定数であるような2次元メッシュ結合計算機モデル上でのラウティング問題を論じた.決定性,無情報,1対1ラウティング問題に対して,これまで線形時間のアルゴリズムが知られていたが,その定数係数は1000以上であった.本研究では,(2.954+ε)n時間アルゴリズムを与えた.
(2)コンパクトラウティング コンパクトラウティングとは,各節点の持つラウティングテーブルサイズをできるだけ小さくし,かつ,できるだけ最短に近い経路を通すラウティングのことである.これまでは,妥当なモデルの下で伸長係数(最短経路と実際の経路との比の最悪値)3,テーブルサイズO(n^<2/3>log^<4/3>n)のコンパクトラウティングアルゴリズムが知られていた.本研究では同じモデルを用いて伸長係数が3未満の場合に必要なテーブルサイズがどの程度大きくなるかを調べ,その結果,(i)伸長係数2で各節点のテーブルサイズの上限(n-√<n>+2)lognのアルゴリズムの存在,(ii)伸長係数3未満のどんなアルゴリズムに対しても(n-2√<n>)lognのテーブルサイズが必要となる節点を持つグラフの存在,が示される.テーブルサイズnlognで自明に最短距離を保証するラウティングが可能であるから,それに比べて√<n>logn程度しか減らすことができないことが分かる.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Iwama,K.: "Recent Developments in Mesh Routing Algorithms"Trans.Information and Systems, IEICE. E83-D,3. 530-540 (2000)

  • [文献書誌] Iwama,K.: "A(2.954+ε)n Oblivious Routing Algorithm on 2D Meshes"Proc.ACM SPAA 2000. 186-195 (2000)

  • [文献書誌] Iwama,K.: "A Family of NFA's which Need 2^n-α Deterministic States"Proc.MFCS 2000. 436-445 (2000)

  • [文献書誌] Iwama,K.: "Compact routing with stretch factor of less than three"Proc.IASTED PDCS2000. 223-228 (2000)

  • [文献書誌] Iwama,K.: "A Lower Bound for Elementary Oblivious Routing on Three-Dimensional Meshes"J.Algorithms. (掲載予定).

  • [文献書誌] Manlove,D: "Hard Variants of Stable Marriage"Theoretical Computer Science. (掲載予定).

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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