研究分担者 |
藤原 暁宏 九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (10295008)
片山 喜章 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学センター, 助手 (10263435)
井上 美智子 奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (30273840)
桝田 秀夫 大阪大学, サイバーメディアセンター, 助手 (90304063)
齊藤 明紀 大阪大学, 基礎工学研究科, 講師 (20235021)
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研究概要 |
非常に大規模な計算機ネットワーク環境が整備されつつあり,そこで動作する大規模分散システムの構築が期待されている.しかし,各計算機が自律的に動作するネットワーク環境において,正しく効率よく動作する分散システムを開発することは困難である.その困難さは,ネットワークの大規模化に伴い,ますます増大してきている.そこで本研究では,大規模分散システムを実現するための基盤技術である,分散/並列アルゴリズムの設計法を工学的技術として確立することを目指した.特に,実際の大規模分散システムの実現に適した特性を有する,分散/並列アルゴリズムの設計法の確立を目指し,具体的には,以下の3点について研究を行った. 1.分散システムの高度な信額性/可用性を実現するための分散アルゴリズムに関する研究:実際の分散システムが満たすべき特性として,高度な信頼性/可用性に着目し,この特性の実現に有望な自己安定分散アルゴリズム,および,無待機分散アルゴリズムの設計法に関する研究を行った. 2.モバイル計算機を含む分散システムのための分散アルゴリズムに関する研究:今後の分散システムの設計において,携帯端末等のモバイル計算機の存在を考慮することは必須である.そこで,モバイル計算機が存在する分散環境に適した分散アルゴリズムの設計法に関する研究を行った. 3.計算機クラスタなどの分散システムのための並列アルゴリズムに関する研究:計算機クラスタ等によって代表される,分散システムの高度な処理能力に着目し,高度な処理能力を発揮するための並列アルゴリズムの設計法に関する研究を行った.
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