研究課題/領域番号 |
10208208
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
大嶌 幸一郎 京都大学, 工学研究科, 教授 (00111922)
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研究分担者 |
松原 誠二郎 京都大学, 工学研究科, 助教授 (90190496)
徳田 昌生 北海道大学, 工学研究科, 教授 (80001296)
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キーワード | 含水アルコール / ゲルマン / ラジカル環化 / アミニルラジカル / アルカロイド / 有機亜鉛 / EXAFS |
研究概要 |
1)ラジカル反応における動的立体制御は、一般的な有機金属を用いるものと反応機構が異なるので、極めて特異的になると考えられる。しかし、問題となるのは、何をラジカル供給源にするかである。スズヒドリドを用いるのが一般的ではあるが、毒性・価格を考えると、決して使用しやすいとはいえない。本年度、我々はラジカル源としてトリフリルゲルマンを用いた。トリフリルゲルマンは、極めて容易にラジカルを生成し、ヒドロゲルミル化を行うことができた。 2)ラジカル反応においてヘテロ原子ラジカルを利用できれば、ヘテロ原子の直接導入法が開発できるがこれまであまり例がない。今回不飽和アミンから生成するアミニルラジカルが環化反応に利用でき、極めて高い立体選択性を有することをみいだした。本法により、種々のアルカロイド合成が可能になった。 3)gem-二亜鉛種の構造に関する研究を行った。EXAFSの測定による本種のSchlenk平衡の存在と制御の可能性を明らかにした。
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