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1999 年度 実績報告書

新規ラジカル生成法の確立と立体制御

研究課題

研究課題/領域番号 10208208
研究機関京都大学

研究代表者

大嶌 幸一郎  京都大学, 工学研究科, 教授 (00111922)

研究分担者 松原 誠二郎  京都大学, 工学研究科, 助教授 (90190496)
徳田 昌生  北海道大学, 工学研究科, 教授 (80001296)
キーワード含水アルコール / ゲルマン / ラジカル環化 / アミニルラジカル / アルカロイド / 有機亜鉛 / EXAFS
研究概要

1)ラジカル反応における動的立体制御は、一般的な有機金属を用いるものと反応機構が異なるので、極めて特異的になると考えられる。しかし、問題となるのは、何をラジカル供給源にするかである。スズヒドリドを用いるのが一般的ではあるが、毒性・価格を考えると、決して使用しやすいとはいえない。本年度、我々はラジカル源としてトリフリルゲルマンを用いた。トリフリルゲルマンは、極めて容易にラジカルを生成し、ヒドロゲルミル化を行うことができた。
2)ラジカル反応においてヘテロ原子ラジカルを利用できれば、ヘテロ原子の直接導入法が開発できるがこれまであまり例がない。今回不飽和アミンから生成するアミニルラジカルが環化反応に利用でき、極めて高い立体選択性を有することをみいだした。本法により、種々のアルカロイド合成が可能になった。
3)gem-二亜鉛種の構造に関する研究を行った。EXAFSの測定による本種のSchlenk平衡の存在と制御の可能性を明らかにした。

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H. Yorimitsu: "Radical Cyclization Reaction Using a Combination of Phosphoric Acid and a Base in Aqueous Ethanol"Chemistry Letters. 104-105 (1999)

  • [文献書誌] T. Nakamura: "Reduction of Organic Halides with Tri-2-Furanylgermane : Stoichiometric and Caralytic reaction"Synlett. 1415-1416 (1999)

  • [文献書誌] H. Senboku: "Tandem Cyclization of N-Allylaminyl Radicals : Stereoselective Synthesis of 1, 2, 5-Trisubstituted Pyrrolizidines"Tetrahedron. 55. 6465-6474 (1999)

  • [文献書誌] 徳田昌生: "超臨界二酸化炭素を用いた電解合成"Electrochemistry. 67・10. 993-96 (1999)

  • [文献書誌] S. Matsubara: "Structure and Reactivity of Bis (iodozincio) methane in Tetrahydrothiophene"Synlett. 1471-1473 (1999)

  • [文献書誌] S. Matsubara: "Pinacol Coupling of Benzaldehyde with TiCl2-Amine"Synlett. 1411-1412 (1999)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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