研究課題/領域番号 |
10209210
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研究機関 | 高エネルギー加速器研究機構 |
研究代表者 |
岡田 安弘 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助教授 (20212334)
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研究分担者 |
井上 研三 九州大学, 理学部, 教授 (90127978)
久野 純治 高エネルギー加速器研究機構, 素粒子原子核研究所, 助手 (60300670)
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キーワード | 超対称理論 / 大統一理論 / レプトンフレーバー / ニュートリノ / CPの破れ / Bファクトリー / 超重力 / ミュー粒子 |
研究概要 |
1. 超対称模型におけるレプトンフレーバーを破る過程の計算 超対称大統一模型や右巻きニュートリノを含む超対称模型ではμ→eγ等のレプトンフレーバーを破る過程が実験の上限値と同じ位に出ることが指摘されている。ここでは、SU(5)超対称大統一理論で、M+→e+e+e-のT不変性の破れを測ることにより、CPの破れに関して情報が得られること。 現実的なクォーク・レプトン質量比を出すような大統一模型では、今までの計算よりも2-3桁μ→eγの分岐比が大きくなり得ること。右巻きニュートリノを含む超対称模型ではμ→eγやt→rγの分岐比を測ることにより重いマヨラナニュートリノのスケールを決めることができることを指摘した。また将来のe+e-及びμ+μ-コライダーでのスレプトン対生成によりレプトンフレーバーの破れる相互作用がいかにして探ることができるかを明らかにした。 2. β及びκの物理に対する超対称粒子の効果 超重力に基づく超対称模型でβ及びκのフレーバーチェンジングニュートラルカレント過程の計算を行ない、βファクトリーでβの崩壊におけるCPの破れが測られた場合、いろいろな測定量を組み合わせることにより超対称粒子の効果を見ることができることを明らかにした。
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