研究課題/領域番号 |
10211101
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研究種目 |
特定領域研究
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配分区分 | 補助金 |
審査区分 |
理工系
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
浅井 滋生 名古屋大学, 工学研究科, 教授 (80023274)
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研究分担者 |
谷口 尚司 東北大学, 大学院・工学研究科, 教授 (00111253)
尾添 紘之 九州大学, 機能物質科学研究所, 教授 (10033242)
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研究期間 (年度) |
1998 – 2002
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キーワード | 材料電磁プロセッシング / 材料工学 / 材料プロセッシング / 電磁気学 / 強磁場 / 精錬 |
研究概要 |
平成10年度に始まった本特定領域研究は本年度、4年間の最終年度を迎えた。その間、研究会7回、日-仏二国間セミナー2回、国際シンポジュウム1回を名目はさて置き、実質的に主催してきた。本研究領域研究の成果を定量的かつ客観的に評価することは難しいが、以下の事実は本特定領域研究の果たした役割の重さを物語るものといえよう。 本特定領域研究に密接に関連する「第3回材料電磁プロセッシング国際シンポジウム(The International Symposium on Electromagnetic Processing of Materials)」が名古屋能楽堂にて200年4月3日から6日の4日間、18カ国から202名(海外参加者94名)の参加者を得て開催された。本シンポジウムの第1回は1994年、名古屋大学にて開催され、EPM(=Electromagnetic Processing of Materials)なる言葉が世の中に流布するきっかけを作り、続く第2回は1997年、パリで開催され、EPMの重要性を広く世界に認知せしめた。そして、この第3回でEPMの守備範囲がローレンツ力利用から磁化力利用まで、金属等導電性流体から非導電性流体まで、液体・気体の流体から固体まで、と格段に広がった。すなわち、新しい学問分野である"強磁場の材料科学"の領域に大きく一歩を記したことが本シンポジュウムでの一番の収穫となった。また、世界に於ける、材料電磁プロセッシングの分野の牽引役を努める日-仏二国間のセミナーでは、日本側代表者のほとんどを本特定領域研究の研究者が占め、本分野の展開の方向付けをフランス側研究者と共に行った。 すなわち、本特定領域研究が材料電磁プロセッシングの分野に於ける世界の研究動向を決めてきたと言っても過言ではあるまい。 4年間に得られた成果は、発表論文156件、特許15件、新聞発表7件、にまとめられ、公表されているが、特に、強磁場を用いた次の3分野、結晶および組織配向制御、電磁超音波発振およびマルテンサイト変態制御において大きな進展を見ることができた。
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