研究課題/領域番号 |
10212207
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研究機関 | 札幌医科大学 |
研究代表者 |
加納 英雄 札幌医科大学, 医学部, 教授 (70045475)
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研究分担者 |
甲斐 正広 札幌医科大学, 医学部, 助手 (80260777)
和田 郁夫 札幌医科大学, 医学部, 助教授 (40182969)
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キーワード | ホスファチジン酸ホスファターゼ / ジアシルグリセロール / リン脂質 / シグナル伝達 |
研究概要 |
我々によるマウスとヒト2型ホスファチジン酸ホスファターゼ(PAP-2)のクローン化を契機として、現在7種のPAPの構造が明らかになっている。全てのPAPは6回膜を貫通する糖蛋白であり、ショウジョウバエWunenとラットDri42がPAPであることから、細胞の増殖、移動、分化における本酵素の重要性が注目されている。さらにPAPは共通の新しい触媒機構を共有する、約30種の酵素から成るスーパーファミリーを形成することが分っている。本研究では、PAP-2bをHEK293細胞に発現させ検討した結果、1)PAPは細胞外のリゾ-PAを分解するエクト酵素であること、2)PAPは細胞表面膜に局在し、トリトン処理後のショ糖密度勾配遠心による生化学的検討と、caveolin-1を共発現時のレーザー顕微鏡による観察により、カべオラに存在することが明らかとなった。現在コレステロール結合試薬の酵素活性と存在形態に対する影響を検討中である。PAPの機能を個体レベルで検討する目的で、PAP-2aのKOマウスを作製中である。
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