研究課題/領域番号 |
10217101
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研究種目 |
特定領域研究(B)
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研究機関 | 京都大学 |
研究代表者 |
植田 和光 京都大学, 農学研究科, 助教授 (10151789)
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研究分担者 |
中西 重忠 京都大学, 医学研究科, 教授 (20089105)
井村 浩夫 京都大学, 名誉教授 (10025570)
稲垣 暢也 秋田大学, 医学部, 教授 (30241954)
永田 和宏 京都大学, 再生医科学研究所, 教授 (50127114)
鶴尾 隆 東京大学, 分子細胞生物学研究所, 教授 (00012667)
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キーワード | ABCタンパク質 / トランスポーター / チャネル / 糖尿病 / 動脈硬化 / 膜タンパク質 / 癌 / 構造解析 |
研究概要 |
ABC(ATP-binding cassette)タンパク質は、よく保存された特有のATP結合ドメインを1機能分子あたり2つもつ膜タンパク質の総称であり、バクテリアからヒトまで幅広く存在する。いずれも細胞内ATPによって駆動あるいは制御されているが、トランスポーター、チャネル、レセプターという多様な機能もち、それぞれの生物で重要な生理機能を果たしている。特にヒトにおいては、ABCタンパク質の異常がさまざまな疾病を引き起こすことが明らかになりつつある。本特定領域は、ABCタンパク質の分子機構と生理的役割を解明することをめざして、9人の研究代表者で研究を展開している。総括班は、各班員間の連絡を密に行い、班員相互の有機的な連携をはかることをめざしている。 本年度は、10月29日に京都において代表者会議および成果発表会を開催した。代表者全員が最新の成果を発表し、評価委員である永田和宏教授をまじえて今後の研究の方向性に関して討論を行った。植田は3月3日から10日までオーストリアにおいて"ATP-Binding Cassette(ABC)Proteins : From genetic disease to multidrug resistance"と題するワークショップを主催し世界の研究者とABCタンパク質の研究に関して討論し、情報交換した。植田と稲垣は、3月25日に日本農芸化学会において「チャネル・トランスポーター研究がもたらすライフサイエンスの新展開」、10月27日に日本生化学会において「ABCタンパク質による生体防御」と題するシンポジウムを開催し、ABCタンパク質の生体防御における生理的重要性について討論した。
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