研究概要 |
シロイヌナズナv-SNARE分子の系統的解析 シロイヌナズナのt-SNARE分子はAtVam3,AtPep12,KNOLLE, AtTlg2,AtSed5など様々なものが単離され、解析されている、一方、v-SNARE分子はシロイヌナズナゲノム上に多数存在することは確認されているが、その多くは機能、細胞内局在などまだ未同定である。我々はシロイヌナズナゲノム配列からすでに酵母、動物などで同定されているv-SNARE分子の配列を元にして24種類のv-SNARE分子を同定した。次にそれらを分子系統樹に従い。8つのグループに分類し、それぞれのグループに属するv-SNARE分子のGFP融合たんぱく質を作成し、シロイヌナズナ培養細胞に発現させて、それぞれの細胞内局在を調べた。その結果、グループ1に属するv-SNARE分子はAtVAMP727を除いて全て細胞膜に局在していた。グループ3に属するv-SNAREは小胞体に、グループ4,5は液胞膜に,グループ6はPVCと細胞膜か液胞膜、グループ7,8はゴルジ体に局在していた。AtVAMP727はFM4-64を用いた解析からエンドソームに局在することが示唆された。全てのv-SNAREの組織特異性をRT-PCR法を用いて解析したところほとんどの分子は全ての組織で発現していることが確認された。
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