研究課題/領域番号 |
10301013
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 九州大学 |
研究代表者 |
住田 正樹 九州大学, 大学院人間環境学研究科, 教授 (20036081)
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研究分担者 |
寺本 潔 愛知教育大学, 助教授 (40167523)
山田 洋子 京都大学大学院, 教育学研究科, 教授 (20123341)
無藤 隆 お茶の水女子大学, 生活科学部, 教授 (40111562)
南 博文 九州大学, 大学院人間環境学研究科, 教授 (20192362)
北山 修 九州大学, 大学院人間環境学研究科, 教授 (80243856)
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キーワード | 居場所 / 対人的世界 / 子ども / 対人ネットワーク / 生活環境 |
研究概要 |
本年度の実施計画に基づき、各研究班の個別研究の実施及び研究協力者全員が参加した総合研究会の開催(1998年10月18・19日)により以下の研究及び検討を行った。 (1) 「居場所」の概念をめぐる学際的研究レビュー及び考察・・・・・・学術的な用語としてまだ定着していない「居場所」概念に関して、精神分析、心理学、地理学、建築・都市計画などの異種領域での知見を集約し、その共通性と各分野独自の視点を総合する研究レビューと総合的考察を行った。 (2) 「居場所」の様相と実態をとらえる方法論に関する探索的研究・・・・・・現代の都市環境、地域における子ども達の「居場所」の形態を実証的にとるえる研究手法を開発するために、分担研究者それぞれのフィールドにおいて次のような方法論を試行し、今後の研究手法の開発への先行モデルとなる研究を行った。 a) 生態学的観察による街中での児童・青年の居場所の実態把握 b) 写真投影法による子ども達の「好きな場所」調査の実施と方法論の洗練 c) 学校における居場所調査の実施と「居場所スケール」の開発 (3) 児童・青少年の居場所に関する観察・フィールドワーク研究・・・・・・家と学校との間で、児童・青少年がどのような場所に停留し仲間との相互作用の時間をもつかを、フィールド観察によって明らかにし、かつそこで見いだされた典型的な場所(公園、駅、コンビニ、ファーストフードの店、中心街の店舗)において定点観察及び聴き取り調査を行った。これらの調査から、児童・青年が集まりやすい場所の空間特性と地理的な場所関係、人的な環境の特性について、今後の本格的な検証にむけた仮説を構成した。
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