研究課題/領域番号 |
10303001
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研究機関 | 早稲田大学 |
研究代表者 |
小林 英夫 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (80052546)
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研究分担者 |
村嶋 英治 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (70239515)
山岡 道男 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (90220235)
後藤 乾一 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (90063750)
檜山 幸夫 中京大学, 法学部, 教授 (40148242)
白石 昌也 早稲田大学, アジア太平洋研究センター, 教授 (70127330)
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キーワード | 満洲 / 朝鮮 / 台湾 / 東南アジア / 中国 / 植民地 |
研究概要 |
3年にわたる調査研究の結果について。まず、史料調査と整理については、早稲田大学旧社会科学研究所が所蔵していた旧植民地関係文書の整理およびデータ入カを終えた。内容的には満鉄および旧満洲国が全体のなかでも大半を占めていた。また、満鉄総裁であった山崎元幹文書の所在調査と目録化を完成した。さらに、満鉄経済調査会員であり満洲国金融政策の立案者でもあった南郷龍音文書を御遺族の協力を得て整理し、日記を中心とした文書の翻刻を行った。その他、現地調査により吉林省档案館に所蔵されていた関東憲兵隊文書を発見し、マイクロフィルムにて入手した。朝鮮に関しては政府記録保存庁所蔵の総督府文書の閲覧、旧朝鮮銀行資料室の図書目録の検討を行った。台湾に関しては、台湾省文献委員会において台湾総督府文書の調査研究をおこなった。東南アジアに関しては、タイで公文書館の戦時資料の調査を実施し、シンガポール、インドネシア、マレーシアでも同様の調査をおこなった。 以上のような史料調査を踏まえて、いくつかの学術的成果を発表した。まず、2000年4月に『近代日本と満鉄』(吉川弘文館)を出版、さらには新発見の関東憲兵隊史料を使った「欺かれた『王道楽土』」(『世界』1〜3月号、岩波書店発行)を発表した。その他、南郷龍音文書は社会評論社より今春には翻刻出版する予定である。また今春ゆまに書房から『日本人の海外活動に関する歴史的調査』に関する研究書を出版する予定である。
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