研究分担者 |
森 正気 山形大学, 理学部, 教授 (80004456)
林 仲夫 東京理科大学, 理学部, 教授 (30173016)
酒井 良 東京都立大学, 理学研究科, 教授 (70016129)
山本 昌宏 東京大学, 大学院数理科学研究科, 助教授 (50182647)
志賀 啓成 東京工業大学, 理学部, 教授 (10154189)
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研究概要 |
(1)複素数値をとる「任意の関数を係数とする線形微分方程式」の解の存在を論じる方法,存在するときは,解を構成する方法を発見した.しかし,この新しい方法についてはまだ,成果が具体的ではなくさらなる検討が必要である.しかしながら,発想が新規で自然,面白いので,今後検討を続けていきたい. (2)時間に依存する多くの線形偏微分方程式の解において,時間と空間の局所的な情報から,初期値や初速度を求める方法を発見した.従って,解の全体の情報はそれらの局所的な情報で求められることになる.楕円型方程式の解についても同様な公式を確立した.これは研究課題に直接関係する「関数の解析性」と「逆問題」,および「偏微分方程式の解」を結び付ける具体的な成果である.この楽しい原理を「聴診器の原理」と名付けた. (3)抽象的なHilbert空間達に,線形変換を通して,和,積,微分,積分等の演算を導入する概念を得,特に「convolution」の一般的な概念を得て,「Youngの不等式」より簡潔な不等式を確立した. (4)等角写像,関数論の面では,解析関数の表現について,局所的な情報で解析的な任意の点での値を求める自然な公式を,Riemannの写像関数を用いて,森正武教授とともに確立した.さらに,天野一男氏達と,これらの表現における「収束の速さを評価する」新しい原理を得た. (5)Laplace変換のreal inversion formulasの研究を続け,共同研究者達と「一様収束する公式を得るために.Sobolev spacesのLaplace変換のreal inversion formulasの公式」を.「real inversion formulasにおける誤差評価の公式」を,さらにfeondltional stability「か成り立つ関数空間の特定」を確立した.
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