研究分担者 |
森谷 武男 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (60001864)
在田 一則 北海道大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30091408)
佐藤 比呂志 東京大学, 地震研究所, 助教授 (00183385)
平田 直 東京大学, 地震研究所, 教授 (90156670)
吉井 敏尅 東京大学, 地震研究所, 教授 (40012950)
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研究概要 |
1998年9月に現地を下見し,測線を決定した.実際の探査は,11月10日から2週間にわたって実施した.測線は,日高山脈を挟んで西側(HIDAKA98-W)及び東側(HIDAKA98-E)に2本設定された.HIDAKA98-Wは,地球科学総合研究所の請負で探査が行われた.一方,HIDAKA98-Eは,大学側で維持した測線である.測線長は,それぞれ13.5km及び9.5kmである.また,震源としてバイブレータ発震とダイナマイト発震を用いている. さらに両測線の延長上にOffline Recorderを45台設置し,より深部の地殼の情報を得ることを目指した.実験の仕様を下記に示す. ●バイブレーター発振 発振系:震源BW/MK4+Y2400 4台.発振点間隔:200-300m. 発振点数:HIDAKA98-W50点.スイープ周波数:6-30Hz.スイープ長:l6sec. ●受振系 受振器:MARK PRODUCTS UM-2(10Hz)受振点間隔:50m及び150m サンプル間隔 4msec記録長 20sec(相互相関後) ●ダイナマイト発震 発震点数 2点 薬量 100Kg データ処理は,現在も進行中である.暫定的な反射断面を見るとHIDAKA98-Eの下,T.W.T34secに非常に明瞭な反射面が見られる.また,HIDAKA98-W下のT.W.T.2secにもかなり顕著な東傾斜の反射面が見られる. さらに地殻深部(T.W.T.10-11sec)にも幾つかのeventが散見されるが,その連続性はあまり良くなく,今後も詳細な検討が必要である.
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