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2000 年度 実績報告書

深海堆積物の変形・続成過程から見た付加体形成の基本原理の研究

研究課題

研究課題/領域番号 10304037
研究機関筑波大学

研究代表者

小川 勇二郎  筑波大学, 地球科学系, 教授 (20060064)

研究分担者 小室 光世  筑波大学, 地球科学系, 講師 (40251037)
久田 健一郎  筑波大学, 地球科学系, 助教授 (50156585)
指田 勝男  筑波大学, 地球科学系, 助教授 (60134201)
滝沢 茂  筑波大学, 地球科学系, 助手 (80114099)
キーワード深海堆積物 / 付加体 / 変形 / 続成 / 組織 / 走査電子顕微鏡
研究概要

本年度は最終年度であるため,今までの研究のまとめを行い,さらに緊急性を要する課題について重点的に研究を行った.3年間の間に,付加体に取り込まれる深海堆積物と現在深海底に堆積しているものとは,変形,続成ともに大いに異なることが分かったので,今年度はそれを具体的に知るために,最も古い付加体であるスコットランドのサザンアプランズと,最も若い房総半島嶺岡帯およびオマーンのものについて,さらに現世の深海底からのODP Leg 185(北西太平洋)の4者についての比較検討を行った.スコットランドのものは5-4億年前のオルドビス紀のもの,嶺岡帯のものは古第三紀,オマーンのものは,トリアス紀と白亜紀後期,ODP Leg 185のものは白亜紀前期および後期である.それにより,時代に関係なく,付加体に持ち込まれたケイ質堆積物は,すべて層状チャートとなること,オブダクションしたものは層状チャートになりにくいこと,深海底では,全くならないことなどが判明した.ケイ質微化石を含むケイ質堆積物は,深海底では,オパールAをへてCTから石英にいたるほぼ連続した変化が認められ,それを定量的に明らかにした.それ以外についてもタイ国,韓国,大西洋などの深海堆積物またはそれを含む地層の記載を進めた.
結論的には,深海堆積物は,付加体に持ち込まれる際に主要な変形,続成を受けること,それまではすべて中程度の続成にとどまることが判明した.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] Yamamoto,Y.,Ohta,Y.& Ogawa,Y.: "Implication for the two-stage layer-parallel faults"Tectonophysics. 325. 133-144 (2000)

  • [文献書誌] Hirano,S.,Ogawa,Y.,& Kawamura: "K.Deformation of unlithified sediments in an early stage of compaction"Proceedings of ODP, Scientific Results. 174B. 1-13 (2001)

  • [文献書誌] Sato,H.& Ogawa, Y.: "Sulfide minerals as an indication for petrogenesis"Geological Society of America, Special Paper. 349. 427-437 (2000)

  • [文献書誌] Ogawa,Y.: "Duplex structures and their tectonic implication"Transactions of the Royal Society of Edinburgh. (印刷中). (2001)

  • [文献書誌] Sashide,K.,Salyapongse,S.& Nakonsri,N.: "Latest Permian radiolarian fauna from Klaeng, easter Thailand"Micropaleontology. 46. 245-263 (2000)

  • [文献書誌] Kamata,Y.,Hisada,K.,& Lee,Y.I.: "Late Jurassic radiolarians from pebbles, SE Korea"Geosciences Journal. 4. 165-174 (2000)

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公開日: 2002-04-03   更新日: 2016-04-21  

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