研究概要 |
平成11年度は次の研究を行なった。 1)イタリアチョーク層の薄片についてデジタル画像による薄片柱状図の作成を行なった。 2)放散虫群集について解析を開始した。フッ酸処理による個体の抽出を実行中である。 3)チョーク層中の陸起源物質の固定を行なうためにXRFによる元素組成分析を行なった。このデータと有孔虫の化石層序年代から、C/T境界の黒色頁岩の堆積間隔は約100万年と見積もられた。 4)酸素・炭素同位体比測定のための粉末試料の作成(300サンプル)を行なった。 5)海洋無酸素事件における硫黄の挙動についてのシミュレーションを行なった。 6)白亜紀の総合柱状図の作成を行なった。 7)白亜紀の気候分布図の作成を行なった。 8)「Geology」に論文を発表した。 Ohkouchi,N.,K.Kawamura,Y.Kajiwara,E.Wada,M.Okada,T.Kanamatsu and A.Taira,Sulfur isotope records around Livello Bonarelli(northren Apennines,Italy)black shale at the Cenomanian-Turonian boundary.Geology,27,6,535-538,1999.
|