研究課題/領域番号 |
10304041
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研究種目 |
基盤研究(A)
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研究機関 | 東北大学 |
研究代表者 |
谷口 宏充 東北大学, 東アジア研究センター, 教授 (70125251)
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研究分担者 |
長谷中 利昭 秋田大学, 工学資源学部, 助教授 (50202429)
工藤 康弘 東北大学, 大学院・理学研究科, 助教授 (30107693)
大谷 栄治 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (60136306)
藤巻 宏和 東北大学, 大学院・理学研究科, 教授 (90133933)
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キーワード | マグマ物性 / X線構造解析 / 熱分析 / ガラス転移温度 / エンタルピー |
研究概要 |
821809 本研究では、まずマグマ性珪酸塩融体の物性と構造とを測定し基礎データの充実を計り、それらを用いて物性-構造の関係を液体諸理論に基づき解析する。ついで、それらのデータと解析結果とを地球内部および地球表層部で進行するマグマ過程のプロセス解明に応用することを目的としている。 本年度めざした具体的目標は、 (1) 1気圧下におけるマグマ物性測定装置の準備 (2) 融体試料の熱分析準備 (3) 高温高圧下における物性測定の準備と開始 (4) 1気圧で作製したガラス試料の構造解析 の4課題であった。 これらの目標に対して、到達状況は以下のとおりである。 高温下における融体試料作成および粘性係数や密度などの物性測定用に低温〜高温の2種類の電気炉を新たに設計制作し、測定のためのキャリブレーションが開始されている。室温〜ガラス転移温度および液相温度以上(〜1500℃)におけるエンタルピー、比熱測定、ガラス転移温度決定、熱膨張係数、低温密度決定のためには理学電機のDSC/高温型TG-DAT/TMAからなる熱分析システムを導入した。今までは主としてキャリブレーションを行っており、ほぼ終了し、実際の試料を用いてテスト的に測定を始めるところである。高圧下における物性測定の準備については、測定用の高圧容器などの制作が遅れており、まだ測定は始められていない。それに対して、ガラス試料のX線による構造解析は、始められており、現在、透輝石、灰長石、曹長石そしてしtrachyte組成融体構造解析が完了し、文献値との比較検討などが行われている。
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