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1999 年度 実績報告書

マグマ性珪酸塩融体の物性,構造,破壊とマグマ過程

研究課題

研究課題/領域番号 10304041
研究機関東北大学

研究代表者

谷口 宏充  東北大学, 東北アジア研究センター, 教授 (70125251)

研究分担者 工藤 康弘  東北大学, 理学研究科, 助教授 (30107693)
大谷 栄治  東北大学, 理学研究科, 教授 (60136306)
藤巻 宏和  東北大学, 理学研究科, 教授 (90133933)
後藤 章夫  東北大学, 東北アジア研究センター, 助手 (80312685)
キーワードマグマ性珪酸塩融体 / マグマ物性 / マグマ構造 / 粘性率 / 配置エントロピー理論 / レオロジー / 融体破壊 / ガラス構造解析
研究概要

本研究では,まずマグマ性珪酸塩融体の物性と構造とを測定し基礎デ-タの充実を計り,それらを用いて物性-構造の関係を液体諸理論に基づき解析する.ついで,それらのデ-タと解析結果とを地球内部および地球表層部で進行するマグマ過程のプロセス解明に応用することを目的としている.
そのため,本年度は具体的研究目標として,(1)1気圧下におけるマグマ物性測定の充実,(2)高温高圧下における物性測定の開始,(3)1気圧下で作成したガラス試料の構造解析,(4)マグマ破壊のレオロジー測定,そして,(5)配置エントロピー理論など液体諸理論にもとづく解析の5課題を掲げた。
これらの目標に対して、到達状況は以下のとおりである。
昨年段階で購入し設置をおえた熱分析,各種電気炉,熱画像撮影装置などのキャリブレーションを全て完了し,今年度からは実際に測定を開始した.これまでに測定を行った融体システムは灰長石-曹長石系であり,その粘性率と密度を一気圧下,1550〜750℃の温度範囲で測定した.また,高圧下では100kbまでの圧力条件下で火星マグマを想定した融体の粘性率測定も行った.これらのデータは液体諸理論にもとづき解析され,主として構造とのかかわりに関して考察が行われている.また,冷却にともなう融体破壊現象について,主として熱画像と粘性率を用いた考察が進められている.

  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] V.Ivanov,H.Taniguchi et al.: "Explosive volcanism in Kamchatka"Northeast Asian Studies. 4(印刷中). (2000)

  • [文献書誌] A.Goto: "A new model for volcanic earthquake at Unzen Volcano"Geophys. Res. Lett.. 26. 2541-2544 (1999)

  • [文献書誌] T.Miyamoto,H.Fujimaki et al.: "Continental mantle xenoliths beneath Wangqing, Jilin Province, Northeastern China"Northeast Asian Studies. 3. 233-247 (1999)

  • [文献書誌] Y.Kudoh: "Structural modules of the dense hydrous magnesium silicates in the earth's mantle"Procd. Workshop Earth Planet. Science. 107-110 (1999)

  • [文献書誌] Y.Kudoh et al.: "Crystal strucrure of gamma-Mg1.97SiH0.06O4 synthesized at 22GPa and 1680 C"KEK Progress Report. 210 (1999)

  • [文献書誌] 谷口宏充: "マグマ科学への招待-珪酸塩融体の構造と物性-"裳華房(印刷中). (2000)

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公開日: 2001-10-23   更新日: 2016-04-21  

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