研究概要 |
K_<15>H_3〔Eu_3(H_2O)_3(SbW_9O_<33>)(W_5O_<18>)_3〕・25.5H_2O,Na_7H_<19>{〔Eu_3O(OH)_3(H_2O)_3〕_2Al_2(Nb_6O_<19>)_5)}47H_2OのTb^<34>置換体及びTb/Eu混合ヘテロランタニド置換体を合成し,Tb^<3+>の^7F_6→^5D_4への光吸収により生ずるTb^<3+>の^5D_4→^7F_5,Eu^<3+>の^5Do→^7F_5の発光について温度,Eu/Tb原子比をパラメータとしてスペクトル寿命を求めTb^<3+>→Eu^<3+>へのエネルギー移動の動力学を明らかにした。エネルギー移動はForster-Dexter機構で説明でき,〔TbEu_2(H_2O)_3(SbW_9O_3(W_5O_<18>〕^<18->では6.4×10^4S^<-1>,{〔Tb_2EuO(OH)_2(H_2O)_3〕_2Al_2(Nb_6O_<19>)_5}^<26->では7.4××10^5S^<-1>のエネルギー移動速度であった。 〔W_5O_<18>〕^<6->と〔BW_<11>O_<39>〕^<9->の混合配位子からなるCe^<3+>の錯体,K_9H_3〔Ce(W_5O_<18>)(BW_<11>O_<39>)〕・25H_2OがWO_3,H_3BO_3,CeCl_3を含むpH7.0-7.5の水溶液から合成されX線構造解析によって結晶構造が求められた。Ce^<3+>の配位子場はCe-O2.47(6)Åのsquare-antiprism構造でありアニオンの近似的対称性はCsであった。
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