研究課題/領域番号 |
10305032
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
原島 博 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (60011201)
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研究分担者 |
金子 正秀 電気通信大学, 大学院・電気通信学研究科, 助教授 (90262039)
苗村 健 東京大学, 大学院・工学系研究科, 講師 (90292896)
相澤 清晴 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (20192453)
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キーワード | 光線記述 / 3次元空間 / 空間共有通信 / 3次元空間符号化 / 空間情報サンプリング / 仮想オブジェクト面 / 鏡面インタフェイス |
研究概要 |
3次元空間情報のサンプリング手法に関する検討 テレセントリックレンズを用いることにより、正投影画像に基づく空間情報の取得を実現するシステムを実装した。このシステムによって空間の光線情報が効率的に得られ、任意視点における写真品質の画像合成を容易に行うことが可能になった。また、合成画像の品質と、システムの制御方法に関する基礎的な検討を行った。 光線情報の圧縮手法に関する検討 仮想オブジェクト面の概念を提案し、被写体の構造的要素を有効に利用しつつも、基本的には波形的手法で冗長度を圧縮する手法を明らかにした。この手法は、画像再合成時においても段階的な表示が可能であり、例えば観察者が視点を移動させている間はCG品質の画像を表示し、観察者が止まったところで徐々に写真品質の画像へと復号していくことができる。また、仮想オブジェクト面は、様々な形で定義することが可能であり、高速画像合成と圧縮率の2つの観点から、適切な定義の仕方について基礎的な検討を行った。 没入型3次元スクリーンシステムにおけるヒューマンインタフェイスの検討 没入型3次元スクリーン環境において、鏡を利用することにより、手元に違和感なく3次元像を提示する手法を提案・実装した。鏡には周囲を囲むスクリーンの映像が映り込んでいて、観察者の視点位置・方向と鏡の位置・向きに応じて、光線理論に基づきスクリーン上に適切な像を描画する。特殊な電子デバイスではなく、単純な鏡をインタフェイスとして用いるため、スクリーン描画を変更するだけで様々な用途に利用可能である点に、本手法の利点がある。本手法を応用し,空間をキャンパスにした作画インタフェイスや、多人数による同時観察インタフェイスを実装した。
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