研究課題/領域番号 |
10305040
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
友澤 史紀 東京大学, 大学院・工学系研究科, 教授 (50211404)
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研究分担者 |
谷川 恭雄 名古屋大学, 大学院・工学研究科, 教授 (70023182)
清水 昭之 東京理科大学, 工学部, 講師 (50084356)
野口 貴文 東京大学, 大学院・工学系研究科, 助教授 (80208321)
千歩 修 北海道大学, 大学院・工学研究科, 助教授 (10236127)
森永 繁 九州東海大学, 工学部, 教授 (60269107)
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キーワード | 鉄筋コンクリート / 施工標準 / 性能規定 / フレッシュコンクリート / 硬化コンクリート / 耐久設計 / 品質管理 / 検査方法 |
研究概要 |
友澤は、建築物・部材レベルでの要求性能項目・水準を設定した。野口は、コンクリートの性能と建築物・部材レベルの性能との関係付けを明確にした。清水は、調合要因の要求性能に対応する評価レベルを設定し、材料品質、材料構成量、練混ぜ、施工状態の4レベルに区分した工程ごとの評価尺度を策定した。谷川は、高流動コンクリートの品質管理試験方法として多用されているL型フロー試験装置による各種測定値の物理的意味を実験と解析によって明らかにした。また、フレッシュコンクリートの振動締固め効果について解析的検討を行った。千歩は、二つのレベルに区分した寒中環境におけるコンクリート部材の冷却過程の温度履歴解析を行うとともに、各種仕様のコンクリートの凝結・硬化および圧縮強度増進性状に関する実験を行った。松藤は、暑中環境下で製造・施工されるコンクリートの性能と工事仕様との対応に関する検討を行うとともに、プラスチックひび割れに対する抵抗性能である若材齢時の引張り限界ひずみの種々の温度環境下における算定式を示した。桝田は、高強度コンクリートを用いた実大柱部材から採取したコア供試体ならびに管理用供試体の圧縮強度試験結果のデータを解析して、構造体コンクリート強度補正値および標準偏差を求めた。森永は、塩分を含むコンクリート中に埋め込まれた鉄筋の腐食速度に及ぼす諸要因の影響を定式化するとともに、コンクリート内部の塩分分布が経時的にどのように変化するかを明らかにした。嵩は、コンクリートの打ち込み・締固めに関するJASS5における規定の変遷を調査し、海外の規定との比較検討を行うとともに、コンクリートの打継ぎ部の表面処理の効果に関する実験の取りまとめを行った。橘高は、コンクリー部材施工での初期欠陥となる自己収縮・乾燥収縮ひび割れについて、その発生要因・材料条件・材令等とひび割れ幅の関係を明らかにし、許容ひび割れ幅の性能照査基準決定のための基礎的資料を得た。
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